iPhoneメーカーとしてのアップル（AAPL）はAI分野での利益を上げることを目指しています。レイモンド・ジェームスのアナリスト、スライニ・パジュリ氏は、アップルを「不安定な時代における、より安定したAIプレイ」と評価しています。
Apple Intelligenceの導入
アップルは、最新のAI機能「Apple Intelligence」をiPhone 15 Proと今秋発売予定のiPhone 16に搭載する計画です。パジュリ氏によると、この技術の導入はユーザーに見逃されることはなく、売上を押し上げる「数年にわたるアップグレードサイクル」を引き起こすと予測しています。アップルは来週8月1日に第3四半期決算を発表する予定です。
アナリストの評価と目標株価
パジュリ氏はアップルの目標株価を200ドルから250ドルに引き上げ、現在の水準から15%の上昇が見込まれるとしています。また、「アウトパフォーム」の格付けを維持しています。
中国市場での苦戦
世界第2位の経済大国である中国でのアップルの苦戦が、最近の株価に影響を与えている可能性があります。ハイテク市場アナリスト会社Canalysによると、第2四半期におけるアップルの中国市場シェアは14%に低下し、初めてiPhoneが中国でのスマートフォンのトップ5から外れました。
競争激化とAIへの期待
Canalysのリサーチアナリスト、Lucas Zhong氏は、アップルがvivo、OPPO、Huaweiといった中国ブランドに追い抜かれていると指摘しています。このことは、アップルがAI技術の導入に成功しなければならない理由を明確に示しています。
投資家の注目点
アップルがApple Intelligenceの売上への影響について具体的な数字を公開するまで、投資家はティム・クックCEOのAIに関する発言や、中国市場でのiPhone販売に関する詳細に注意を払う必要がありそうです。
まとめ
アップルは、AI技術の導入を通じて売上を上げることを目指し、株価の上昇を期待しています。しかし、中国市場でのシェア低下は大きな課題です。今後の決算発表に注目が集まる中、アップルの戦略がどのように進展するかが重要です。
＊過去記事はこちら アップル AAPL