糖尿病患者向けの監視装置メーカー、デックスコム(DXCM)は、7月25日に通期の売上見通しを下方修正しました。この発表は多くのアナリストや投資家を驚かせ、同社の株価は時間外取引で暴落しました。
株価の動向
デックスコムの株価は25日の通常取引終了後、36.8%の大幅な下落を記録しました。今回の売上見通しの修正は、4月に発表された42億ドル〜43億5000万ドルの見通しから約40億ドル〜40億5000万ドルへと大きく下げたものです。
CEOの声明
ケビン・セイヤー最高経営責任者(CEO)は声明で、「デックスコムは第2四半期にいくつかの重要な戦略的イニシアチブを進めたが、実行は当社の高い水準に達しなかった」と述べました。
売上低迷の要因
デックスコムの経営陣は、決算発表の電話会見で売上低迷の要因として次のような問題を挙げました。
- 新規患者の不足:想定よりも多数の新規患者が不足している。
- 販売力の不足:米国内での販売力拡大が期待通りに進まなかった。
- リベート受給資格の問題:リベート受給資格に問題があった。
- 国際的な業績の低迷:国際的な業績が予想を下回った。
第2四半期の業績
デックスコムは、リアルタイムモニタリング技術の台頭を利用しようとしている中で、第2四半期の売上高が予想を下回りました。しかし、調整後の一株当たり利益は予想を上回る結果となりました。
株価の年間動向
デックスコムの株価は、今年に入ってから13%下落しています。これは、今回の下方修正が与える影響を加味すると、さらに株価が低迷する可能性を示唆しています。
まとめ
デックスコムの売上見通しの下方修正は、糖尿病患者向けの監視装置市場における競争激化や、内部的な問題が影響していることが明らかとなりました。今後の戦略的イニシアチブの実行と新規患者獲得に注力することで、再び成長軌道に乗ることが期待されます。
*過去記事はこちら「デックスコム DXCM」