アマゾン(AMZN)の株価が7月23日の米国市場で2.1%上昇し、186.41ドルで取引を終えました。この上昇はEコマースとクラウドコンピューティングの巨人であるアマゾンに対するアナリストの好意的な評価によるものです。
プライムデーの新記録が株価を押し上げる
JMP証券が発表したリサーチノートによると、アマゾンは先日のプライムデーで新記録を樹立しました。7月16日と17日に開催されたこの恒例のイベントでは、アマゾンのEコマース市場で販売された商品の総額が11%〜12.7%増加したと推定されています。JMP証券はこの結果を受けて、アマゾン株に対する「買い」の格付けを維持し、1年後の目標株価を225ドルとしました。この株価は23日の終値から21%の上昇余地があることを示しています。
モルガン・スタンレーの強気カバレッジ
さらに、モルガン・スタンレーもアマゾンに対する強気のカバレッジを発表しました。同社はアマゾンの目標株価を220ドルに引き上げ、アマゾンをメガキャップ株の中で最も注目している銘柄と位置付けています。
モルガン・スタンレーのアナリストは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と北米のEコマース部門が第2四半期の好調な業績を後押しすると予想しています。特に、AWSが生成AI分野におけるアマゾンの位置付けを示す指標として少なくとも18%成長することをアナリストは期待しています。また、北米小売事業の利益がウォール街の予想を短期的に上回ることも見込まれています。
年初来の株価上昇率と今後の見通し
23日の上昇で、アマゾン株は年初来で約23%の上昇となりました。アマゾンは8月1日のマーケットクローズ後に決算発表を予定しており、今後の業績がさらに注目されます。
アナリストの好意的なカバレッジとプライムデーの成功が示すように、アマゾンは引き続き投資家にとって魅力的な銘柄であり、その成長ポテンシャルは依然として高いと見られています。
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