テスラ第2四半期決算発表直前!期待と懸念のポイント

テスラ(TSLA)は、まもなく発表される第2四半期決算に対する期待が高まる中、株価は年初来の黒字を維持しています。しかし、同社のロボットタクシー事業への意欲やEV需要、イーロン・マスクCEOの政治的関与に対する懸念が浮上しています。

テスラの第2四半期決算発表

テスラは7月23日のマーケット終了後に第2四半期決算を発表する予定です。発表後の電話会議はウェブキャストで配信されます。テスラは今月初め、売上高の代用指標である第2四半期の販売台数がウォール街の予想を上回ったことを発表し、株価は上昇しました。しかし、ロボットタクシーのイベントが8月から10月に延期されたとの報道で株価は急落しました。

マスクCEOはその後、ツイートでイベントの延期を認め、さらにドナルド・トランプ氏を大統領選に支持する発言をしました。

ロボットタクシーの延期と影響

カントー・フィッツジェラルドのアナリスト、アンドレス・シェパード氏は、ロボットタクシーのイベントの延期は失望を招いたものの、年明けに実現すれば株価の押し上げにつながる可能性があると指摘しています。同氏はまた、テスラの第2四半期の売上が前年同期を下回るものの、同社の成長率が鈍化するとの予測と一致していると述べています。

アナリストの予測

ファクトセットが調査したアナリストのコンセンサス予想は、第2四半期の売上高は243億ドルで1株当たり61セントの調整後利益となっています。2023年第2四半期は売上高249億ドルで91セントの調整後利益でした。

グッゲンハイムのアナリストは、ロボットタクシーのイベント延期について、投資家に短期的なカタリストを再検討する機会を提供すると指摘し、テスラ株の「売り」の格付けを維持しています。

テスラのFSDとエネルギー貯蔵事業

シェパード氏は、テスラのフル・セルフ・ドライビング(FSD)とエネルギー貯蔵事業の強さに注目しています。同氏は、FSDの採用率を数値化し、安定した収益源としての可能性を期待しています。FSDの料金は月額99ドルであり、旧モデルでも利用可能です。

また、テスラのエネルギー貯蔵製品は、四半期に9.4ギガワット/時導入されたことが報告されており、ウォール街のアナリストは今年の残りの見通しについて詳しく聞きたいと考えています。

自動車業界の見通し

自動車業界では下半期に好調になる傾向があり、これはテスラや他の自動車メーカーにとってプラス材料です。リヴィアン・オートモーティブ(RIVN)やルシード・グループ(LCID)もそれぞれ8月に第2四半期決算を発表します。

テスラの株価

S&P500種株価指数(SPX)が約15%上昇したのに対し、テスラの株価は今年これまでに3.7%下落しています。

テスラの決算発表と今後の動向に注目しつつ、ロボットタクシー事業やエネルギー貯蔵事業の進展を見守ることが重要です。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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