アマゾン・ドット・コム(AMZN) は毎年恒例のプライム・デーで驚異的な売上を記録すると予測されています。このイベントは、アマゾンの6月期決算報告に向けた重要な前触れでもあります。J.P.モルガンのアナリストたちは、アマゾンの決算が好調であると見込んでおり、短期的にも長期的にも同社を「お気に入りの銘柄」としています。
クラウドコンピューティング事業の成長と売上の増加
アマゾンのクラウドコンピューティング事業であるアマゾン・ウェブ・サービス (AWS) は、成長が加速すると予測されています。J.P.モルガンのアナリストは、AWSの売上が前年比18%増加する見込みであるとしています。これは、人工知能の需要が増加することにより、AWSが恩恵を受けると考えられるためです。
株価の見通しと予想
アマゾンの株価は今年すでに30%近く上昇し、16日の終値は193ドルでした。しかし、J.P.モルガンはアマゾンの株価が240ドルに達する可能性があると見ています。これは、利益率の拡大とキャッシュフローの増加が株主への還元につながるとの期待があるためです。
J.P.モルガンの他のおすすめ銘柄
J.P.モルガンはアマゾンだけでなく、グーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)とライドシェア会社のウーバー・テクノロジーズ(UBER)も注目しています。これらの銘柄も四半期報告時に利益率の改善が見られると予測されており、アルファベット株には約7%、ウーバー株には30%以上の上昇余地があると見られています。
ウォール街のコンセンサスとJ.P.モルガンの予想の比較
ウォール街のコンセンサス予想とJ.P.モルガンの予想を比較すると、アマゾンの6月期の純収入は約11%増加すると予測されています。これは、経営陣の予想レンジの上限である1490億ドルをわずかに下回る水準です。2024年の売上高は6400億ドルと予測されており、これはコンセンサス予想の6390億ドルをわずかに上回っています。
アマゾンのキャッシュフローとバリュエーション
J.P.モルガンは、アマゾンのキャッシュフローが急上昇すると見込んでいます。2026年までに、フリーキャッシュフローは1080億ドルに達すると予測しており、現在の企業価値はこの数字の19倍で、アルファベットやメタ・プラットフォームズ(META)よりも控えめな倍率です。
まとめ
アマゾン・ドット・コムは、プライム・デーを通じて記録的な売上を達成し、6月期の決算報告も好調であると予測されています。クラウドコンピューティング事業の成長と売上の増加、利益率の拡大、キャッシュフローの増加などが要因となっています。J.P.モルガンのアナリストは、アマゾンの株価がさらに上昇する余地があると見ており、他のインターネット銘柄と共に注目しています。アマゾンの今後の成長に期待が高まります。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN