アップルの決定がペイパルに新たなチャンスを提供:EU規制の影響

アップル(AAPL)がEUの反トラスト法規制当局と和解し、同社のタップ・ツー・ペイ機能を可能にする近距離無線通信技術を、サードパーティの決済プロバイダーに無料で開放することになりました。この決定は、ペイパル(PYPL)にとって重要な意味を持つとされています。
*関連記事「EUの圧力に屈したアップル:ライバル企業にウォレット技術を開放

ペイパルへの影響

米国みずほ証券のアナリストであるDan Dolev氏は、7月11日のレポートでこの和解がペイパルに「複数のメリット」をもたらす可能性があると述べています。ペイパルの株価は、このニュースを受けて2%近く上昇しました。Dolev氏は、ペイパル株の格付けを「アウトパフォーム」とし、目標株価を90ドルと設定しています。

  1. 重要市場での影響: 総売上の15%から20%を占めるEU市場は、ペイパルにとって非常に重要です。
  2. 技術アクセスの可能性: 今回の和解により、ペイパルのヴェンモ事業およびペイパルの利益率に好影響を与える可能性があります。特に、米国でのサードパーティによる技術アクセスの道が開かれる可能性があります。

決済関連株の動向

11日の午後の取引で、ペイパルの株価は1.8%高の59.97ドルとなりました。他の決済関連株も上昇し、アファーム・ホールディングス(AFRM)は3.8%上昇、ブロック(SQ)は2.94%上昇しました。一方、アップルは2.26%下落しました。

ブレーンツリーとペイパルの今後

投資家にとって、このニュースは非常に重要です。ペイパルの非ブランド決済処理事業であるブレーンツリーは堅実な成長を遂げていますが、利益は減少しているため、マージンは圧迫されています。また、ブランド化されたチェックアウト事業(ペイパルのチェックアウトボタンとしても知られる)の成長は鈍化しています。

まとめ

アップルがEU規制で決済技術を共有することにより、ペイパルをはじめとする決済関連企業に新たな成長の機会が訪れる可能性があります。特にペイパルは、EU市場および米国市場での技術アクセスの向上により、今後の成長が期待されます。

今後の決済業界の動向に注目が集まります。

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