AMDがAIエコシステムを強化!6億6500万ドルでSilo AIを買収

  • 2024年7月11日
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7月10日、チップメーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が、欧州最大の民間AI研究所であるSilo AIを総額約6億6500万ドルで買収することで合意したと発表しました。このニュースを受け、AMDの株価は急上昇し、10日朝の取引で一時5.3%の上昇を記録し185.12ドルとなりました。

AMDとSilo AIの戦略的パートナーシップ

AMDはそのプレスリリースの中で、「この合意は、オープンスタンダードに基づき、グローバルなAIエコシステムと強力なパートナーシップを築きながら、エンドツーエンドのAIソリューションを提供するという当社の戦略における、新たな重要な一歩となる」と述べています。Silo AIのピーター・サーリン最高経営責任者(CEO)は、AMD人工知能グループの一員として引き続きチームを率い、AMD上級副社長のヴァムシ・ボッパナの指揮下に入る予定です。

この買収は2024年後半に完了する予定で、AMDのAI事業の強化に大きく寄与すると期待されています。

AMDの株価と市場パフォーマンス

AMDの株価は、今年に入ってから26%上昇していますが、今回のSilo AIの買収により、AMDはAI分野での競争力を一層高めることが見込まれています。

アナリストの見解

パイパー・サンドラーのアナリスト、ハーシュ・クマール氏は、AMDのこの買収を高く評価しています。この買収は昨年10月に行なったAIソフトウェア開発企業Nod.aiの買収に続くもので、「全体として、最近の2つの買収により、AMDは最大の競合企業とのAI分野における重要なソフトウェア・ギャップを縮め続けている」と同氏は述べています。

AMDの最大の競争相手は、もちろんエヌビディア(NVDA)です。エヌビディアもまた、AI分野でのリーダーシップを強化するための戦略的な動きを続けています。

まとめ

AMDの今回の買収は、AI事業のさらなる強化と競争力の向上を目指す重要な一歩です。Silo AIとのパートナーシップにより、AMDはエンドツーエンドのAIソリューションを提供し、グローバルなAIエコシステムの中での地位を強化することが期待されています。投資家やアナリストからの高評価もあり、今後のAMDの動向に注目が集まっています。

*過去記事はこちら  AMD

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