テスラ(TSLA)の株価は7月9日、1年以上ぶりに連続上昇し、昨年10月以来の高値で取引を終えました。同社の株価は9日の取引で3.7%上昇し、10営業日連続の上昇を記録しました。この間、株価は43.7%上昇し、これはテスラが2023年2月2日に終了した期間に48.1%上昇して以来の最高の10日間となります。
テスラ株のパフォーマンス
テスラ株はこの日、S&P500種株価指数(SPX)で3番目の好パフォーマンスを記録し、終値の262.33ドルは2023年10月11日に記録した262.99ドル以来の高値となりました。テスラ株の勢いは最近、大きく反転しており、今年上半期の大半で大幅な年初来マイナスを記録していたにもかかわらず、現在では年初来で5.6%の上昇を記録しています。しかし、それでもこのパフォーマンスは「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテクノロジー関連銘柄の中ではワースト1位です。
テスラの時価総額の増加
テスラの時価総額は、株価が連騰を始めてから約2500億ドル膨れ上がりました。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、この上昇はトヨタ自動車以外の自動車メーカーの時価総額全体を上回っています。
電気自動車の納車台数が株価を後押し
テスラは7月初めに予想を上回る納車台数を記録し、これが株価の勢いをさらに加速させました。オッペンハイマーのアナリスト、コリン・ラッシュ氏は9日に、「(前四半期比で)車両販売が回復し、チャネルにおける在庫を削減していることから、テスラは健全なビジネスを維持するための重要な要素を実行している」と述べています。
強気と弱気の見方
強気派は、エネルギーストレージの売上が好調で、今四半期には30億ドルを突破すると見ており、モデル3のリフレッシュとモデル2が同社の車両成長を回復させる可能性を指摘しています。一方、弱気派は、利幅とテスラが完全自動運転機能(FSD)を収益化できていないことに注目しています。
ラッシュ氏は、「我々は、FSD/AIプラットフォームの価値が、株価が上昇を続けるか、再び緩やかになるかの鍵になると考えている」と述べ、株価に対する慎重な見方を維持しました。
まとめ
テスラの株価は、10連騰を達成し、昨年10月以来の高値を記録しました。これにより、株価は43.7%上昇し、2023年2月以来の最高の10日間を記録しました。電気自動車メーカーとしてのテスラのパフォーマンスと将来の展望について、強気派と弱気派の見方が分かれていますが、FSD/AIプラットフォームの価値が今後の株価の動向を左右すると見られています。
*過去記事はこちら テスラ TSLA