エヌビディア（NVDA）は、革新的な人工知能 (AI) チップの開発で再び脚光を浴びています。7月9日、キーバンクのアナリストであるジョン・ビン氏は、エヌビディア株の「オーバーウェイト」の格付けを再表明し、目標株価を130ドルから180ドルに引き上げました。この動きは、エヌビディアの新しい人工知能チップ「GB200 NVL72」に対する市場の期待の高まりを反映しています。
新たなAIチップ「GB200 NVL72」
エヌビディアの新しいAIチップ「GB200 NVL72」は、2025年に主流の構成となると予測されています。この四半期のフィードバックによれば、来年のGB200に対する需要は、前四半期の予想を大きく上回っており、2025年にはデータセンターの売上が2000億ドル以上に達する可能性があります。この2000億ドルという数字は、現在のウォール街のコンセンサス予想である1400億ドルを大きく上回るものであり、エヌビディアの成長ポテンシャルを示しています。
エヌビディアの株価と市場の反応
エヌビディアの株価は9日の取引開始時に3.8%上昇し、133.08ドルとなりました。この上昇は、キーバンクの目標株価引き上げと市場の期待感が相まって、エヌビディアに対する強い信頼を示しています。
ジェンスン・フアンCEOの発表
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは3月、同社の新チップ・アーキテクチャ「ブラックウェル (Blackwell)」を発表しました。カリフォルニア州サンノゼで開催された開発者会議GTCの基調講演で、フアン氏は「Blackwellは、当社史上最も成功した製品発表になるだろう」と述べました。このイベントでは、B100、B200、GB200 Superchip、HGX B200サーバーボード、72GPU搭載GB200 NVL72液冷ラックシステムなど、いくつかのBlackwell製品が明らかにされました。
NVL72の市場価格と期待
ジョン・ビン氏によれば、NVL72の価格は約380万ドルで、NvidiaのGB200サーバーラックの60％から70％を占めると予想されています。この価格設定と市場シェアは、エヌビディアの収益性を大幅に向上させる要因になると期待されています。
マイクロソフト、メタ、アマゾンなど主要企業の需要
JPモルガンの別のメモでは、マイクロソフト（MSFT）が来年、エヌビディアのGB200台数の28%を占めると予想されています。これに続くのがメタ・プラットフォームズ（META）で14%、アマゾン・ドット・コム（AMZN）、デル・テクノロジーズ（DELL）、スーパー・マイクロ・コンピュータ（SMCI）がそれぞれ10%です。これらの主要企業の需要がエヌビディアの成長を後押しすることは間違いありません。
まとめ
エヌビディアは、革新的なAIチップの開発と市場の高い期待により、明るい未来が予想されています。新しい「GB200 NVL72」チップの成功と主要企業からの強い需要は、エヌビディアの株価上昇と収益の増加に寄与すると期待されています。今後もエヌビディアの動向から目が離せません。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA