テスラ株、9連騰で勢い回復!今後の動向とAIビジネスの未来に注目

テスラ(TSLA)は7月8日、9営業日連続で上昇し、現在絶好調です。8日の終値は0.6%高の252.94ドルとなっています。

テスラの9連騰は印象的ですが、同社の株価は極端な動きを見せることがよくあります。ウォール街のアナリストによる目標株価の最高値と最低値の差は約200ドルで、これは直近の株価の約80%に相当します。アップル(AAPL)の場合、その比率は約40%です。

過去5年間、テスラ株はウォール街の平均目標株価をほぼ半分上回って取引されてきました。アップルの場合、その上回り率は約20%です。このようなテスラのジキルとハイドのような性質によって、テスラの株価は2024年の大半、他の大手テクノロジー株に比べて遅れをとっていました。

テスラとマグニフィセント・セブンの比較

今年、テスラの株価は他の「マグニフィセント・セブン」銘柄(マイクロソフト、エヌビディア、アップル、アマゾン、アルファベット、メタ)に比べて低迷していました。8日まで、これらの銘柄は今年平均約53%上昇しました。しかし、テスラの株価は9連騰で39%上昇した後でも、年初来の上昇率は1.8%に留まっています。

自動車事業の改善とAIの可能性

テスラの最近の上昇は、特に自動車事業の改善によるものです。7月2日、テスラは第2四半期の納車台数が予想を上回ったと発表しました。前年同期比で4.8%減の約44万4000台の販売台数は、ウォール街の最低予想よりもはるかに良好でした。この結果は、テスラが2025年に再び成長できるという確信を投資家に与えました。

また、テスラの業績予想も安定しました。ウォール街は当初、テスラが1株当たり約3.80ドルの利益を上げると予想していましたが、現在の予想は約2.40ドルまで下がっています。これに対し、BFRリサーチのブライアン・ラウシャー氏は、「投資家は予想が下がった株を買いたがらない。予想が高くなり始めたわけではないが、悪材料が少ないことは十分なことなのだ」と株価上昇の理由を述べています。

テスラのAIビジネスの未来

ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、テスラのAI事業にはさらに1兆ドルの価値があり、テスラの現在の時価総額である約8000億ドルの2倍以上になる可能性があると述べています。テスラは運転支援機能の改善や省力化ロボットのトレーニングにAIを活用しています。

アイブス氏は、「テスラは市場で最も過小評価されているAI企業だ」と指摘し、8月8日に開催されるロボットタクシーのイベントに期待を寄せています。このイベントが株価をさらに上昇させる可能性があると同氏は考えています。

テスラの株価が今後も上昇を続けるかどうかは、人工知能がどれだけそのビジネスに寄与するかにかかっています。投資家がAIの潜在的な価値に気付けば、テスラ株はさらに上昇する可能性があります。

まとめ

テスラ株は9連騰し、その勢いを取り戻しつつあります。自動車事業の改善と、AIビジネスの未来への期待が、投資家にさらなる希望を与えています。今後のテスラの動向に要注目です。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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