アップル株価予測:パイパー・サンドラーが見据える未来とは

最近、アップル(AAPL)の株価は良いニュースを受けて上昇しましたが、一部のアナリストはこの上昇の可能性が既に織り込まれていると主張しています。特に注目すべきは、パイパー・サンドラーのアナリストであるマット・ファレル氏の見解です。

パイパー・サンドラーの最新評価

ファレル氏は7月9日に、アップル株の目標株価を190ドルから225ドルに引き上げるとともに、「中立」の格付けを改めて表明しました。これは、アップルの強固な市場ポジションと将来の成長見込みに基づいています。

株価の現状と市場パフォーマンス

アップルの8日の終値は0.65%安の227.60ドルでした。アップル株の年初来の上昇率は18.3%で、これはS&P500の17.1%を上回っています。特に、4月初旬以来、アップル株はS&P500の約5%の上昇に対し、30%以上急騰しています。

WWDCと中国市場の影響

6月に開催されたワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)での「アップル・インテリジェンス」の発表が、アップル株の追い風となりました。さらに、中国でのiPhone出荷台数が回復する可能性も高まっており、これがさらなる株価上昇を後押しする要因となっています。

AIと中国市場の重要性

ファレル氏は、AIが今後のアップグレードの主要な推進力となる可能性があると述べています。加えて、中国市場におけるiPhoneの販売台数が増加に転じれば、下期にも大きな追い風になると予想しています。

現在のバリュエーションとリスク要因

しかし、ファレル氏はアップルの現在のバリュエーションが15年来のピークに近づいている点を指摘しています。現在のバリュエーションは、今後12ヶ月間の1株当たり利益のコンセンサス予想の約32倍であり、過去最高の約35倍に迫っています。さらに、個人消費が減速するリスクも高まっており、多くの好材料が既に株価に織り込まれている可能性が高いと考えられます。

まとめ

アップル株は、強力な市場ポジションと将来の成長見込みに支えられ、目標株価の引き上げが示すように、多くの期待を集めています。しかし、現在のバリュエーションと個人消費の減速リスクを考慮すると、慎重な投資判断が求められます。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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