メタ対グーグル:AI戦略で明暗分かれる!今後の投資先は?

ビックテックはいずれも人口知能(AI)の開発に力を入れています。中でも熱心なのがメタ・プラットフォームズ(META)アルファベット(GOOGL)ですが、ループ・キャピタルのアナリスト、ロブ・サンダーソン氏は、この2社に対して異なる見解を示しています。同氏は、メタに対しては楽観的であり、アルファベットに対しては不透明だと述べています。

メタのAI戦略と製品導入

サンダーソン氏のリサーチノートによれば、メタのAI戦略は進化し続けており、新しい製品ワークが導入されています。このため、メタのポジションについてますます楽観的になる一方で、アルファベットのポジションについては不透明さが残るとしています。同氏はメタを目標株価550ドルの「買い」と評価し、アルファベットを目標株価170ドルの「売り」と評価しています。

AIがテック・セクターを席巻

生成AIがテック・セクターを席巻している現状、投資家はどの企業がAIに投資しているかに注目しています。これらの企業がどのような取り組みを行っているか、そしてそれらの投資が最大限の成果を上げるかどうかが重要なポイントです。メタとアルファベットは、AIへの投資とプロジェクトに関して最も話題になっている企業の一つです。

グーグルの課題と競争環境

グーグルは長年、検索エンジンの王者として君臨してきましたが、現在はその地位を維持するために苦戦しているとサンダーソン氏は見ています。検索クエリのシェアをBingやChatGPT、Perplexityなどの競合に奪われる可能性が高まっており、さらに、アップルのSiriやアマゾンのAlexa、MetaAIなどの他のAI検索オプションも増えてきていると同氏は指摘します。

グーグルは、独自のAIツール「Gen」を搭載したジェミニを導入しているものの、競争が激化する中で市場シェアに悪影響を及ぼす懸念があるとサンダーソン氏は考えています。

メタの競争力とイノベーション

一方、メタはフェイスブックやインスタグラムを通じて、他のソーシャルメディアプラットフォームと競争しています。サンダーソン氏は、メタが10年以上にわたりソーシャルメディア内で圧倒的なリーチと規模を維持してきたと指摘しています。

「メタはイノベーターであり、効果的なファストフォロワーであることが証明されており、競争や市場ダイナミクスの変化に直面しても、製品開発の方針を素早く修正している(Stories、Reels、AIへの早期投資など)。同社は、破壊的なテクノロジーを活用し、大変革を乗り切るために、よりよく構築され、戦いに慣れていると思う」と同氏はコメントしています。

現在の株価と今後の見通し

アルファベットとメタの株価の今年に入ってからのパフォーマンスは好調です。アルファベットは今年33%上昇し、メタは44%上昇しています。

このように、ビッグテック株とAIの分野での投資判断には、企業の戦略や市場環境の変化を慎重に見極めることが求められます。メタのような企業が引き続き成長する可能性が高い一方で、アルファベットのような企業は競争環境の厳しさに直面しています。投資家は、このような情報をもとに、今後の投資戦略を検討する必要があります。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ アルファベット GOOGL

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