テスラ(TSLA)が発表した第2四半期の納車台数は、ウォール街の予想を大きく上回り、投資家にとっては嬉しいサプライズとなりました。特に注目すべきは、中国市場での販売台数が予想を上回ったことです。この発表により、テスラ株は一気に10%上昇しました。
納車台数と生産台数の詳細
テスラは第2四半期に443,956台を納車し、コンセンサス予想の約438,000台を大幅に上回りました。ウォール街の最新の予想は420,000台〜425,000台の範囲に収まっていました。この四半期での生産台数は約411,000台であり、生産台数が販売台数を下回ることは、在庫の減少と値下げ圧力の緩和を意味します。
過去最高のバッテリーストレージ導入
もう一つの好材料として、テスラは9.4ギガワット時のバッテリーストレージを導入したことを発表しました。これは過去最高の四半期導入量であり、テスラの持続可能エネルギー分野での進展を示しています。
株価の動向
7月2日の取引で、テスラ株は10.2%高の231.26ドルを記録しました。テクニカルアナリストは、テスラ株には220ドル〜225ドルのレンジで抵抗があると指摘しており、今後の株価動向に注目です。
中国市場の強さ
今回の発表では特に中国市場での強さが目立ちました。BYDやNIOなどの競合他社も堅調な売上を示しており、テスラも新しい長距離後輪駆動モデルYを発表するなど、積極的な市場戦略を展開しました。
今後の見通し
第2四半期の決算報告は納車ニュースの数週間後に行われる予定であり、さらなる株価の動きが予想されます。過去4回の四半期報告後の株価変動は平均11%であり、今回も同様の動きが期待されます。
まとめ
テスラの第2四半期のデリバリー報告は、予想を上回る納車台数と過去最高のバッテリーストレージ導入により、投資家にとっては非常にポジティブな結果となりました。中国市場での強さと新モデルの発表により、今後の成長が期待されます。
*過去記事はこちら テスラ TSLA