半導体株が下落、ソフトウェア株が急上昇!6月27日の米国市場動向

6月27日の米国市場は半導体銘柄が勢いを失う一方で、ソフトウェア・セクターが好材料に沸いています。

マイクロン・テクノロジーの決算と株価下落

マイクロン・テクノロジー(MU)は最新決算で、市場の期待に応えられなかったことが明らかになりました。同社の売上見通しは、急増する需要に対して十分な供給がないとしてアナリストのコンセンサス予想の範囲にとどまり、これが投資家の失望を招きました。27日午前の取引で、マイクロン株は6.5%下落し、S&P500の中でも最大の下落銘柄の一つとなりました。

エヌビディアとTSMCの生産能力

ラジオ・フリー・モバイルの独立系アナリスト、リチャード・ウィンザー氏は、エヌビディア(NVDA)は需要に応えようと懸命に努力しているものの、その売上はTSMCの生産能力に大きく依存していると指摘しています。エヌビディアは依然として市場で「王であり、キングメーカー」としての地位を保っていますが、供給問題が懸念材料となっています。

ソフトウェア・セクターへの資金流入

一方で、ソフトウェア・セクターは好調です。米国みずほ証券のアナリスト、ジョーダン・クライン氏は、半導体セクター以外のメガキャップのテクノロジー銘柄に「本物の資金」が集まっていると述べています。特に、パロアルトネットワークス(PANW)は27日の取引で5.6%上昇し、他のソフトウェア株も大きく上昇しました。例えば、セールスフォース(CRM)は6%以上、アドビ(ADBE)は3%以上の上昇を見せています。

投資家の注目ポイント

クライン氏は、投資家は28日に発表されるインフレ率が前年並みか弱めの数字になることを確認する必要があると指摘しています。これにより、半導体銘柄の下げを考慮しても、ハイテク・セクター全体は堅調に推移することが予想されます。エバコアISIのカーク・マテルン氏も、ソフトウェア・セクターの見通しについてやや慎重ながらも、7月を大きなサプライズなしに乗り切ることが勢いをつける鍵だと述べています。

まとめ

27日の市場では、半導体銘柄が下落する一方で、ソフトウェア・セクターが好調な動きを見せました。特に注目されたのは、マイクロン・テクノロジーの決算とエヌビディアの動向、そしてソフトウェア・セクターへの資金流入です。今後の市場動向を注視しながら、投資戦略を練ることが重要です。

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