エヌビディア（NVDA）は、人工知能技術の分野で中核的な役割を担っていますが、今週に入って株価は伸び悩んでいます。先週のピーク時には140ドルを超えていたものの、現在は124ドルあまりで取引されており、時価総額でマイクロソフト（MSFT）とアップル（AAPL）の後塵を拝しています。これにより、市場ではエヌビディアが大きくなりすぎて成長の余地が限られているのではないかとの声も聞かれます。
アナリストの見解：エヌビディアの将来性
しかし、アナリストたちは依然としてエヌビディアの将来性を支持しています。トゥルイスト証券のアナリスト、ウィリアム・スタイン氏は、「時価総額で最大の企業になることが将来の投資リターンに系統的な影響を与えることはない」と述べています。また、業界関係者からのフィードバックによれば、エヌビディアのブラックウェル（AIチップ）への需要は依然として拡大しているとのことです。
スタイン氏は、エヌビディアの目標株価を前回の128.80ドルから140ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しています。この新しい目標株価は、同氏が予想する2025年の売上に対する株価収益倍率40倍に基づいています。
他のアナリストの見解
エヌビディアの将来性を支持するのはスタイン氏だけではありません。J.P.モルガンの調査によると、エヌビディアの時価総額は現在の約3.1兆ドルから、年末までに3.5兆ドル〜4兆ドルの範囲まで上昇すると考えているリサーチクライアントが58%に上っています。
エヌビディア株の年間パフォーマンス
今年に入ってから、エヌビディア株は150％あまり上昇しました。同期間におけるS&P500指数の15％上昇、ナスダック総合指数の19％上昇と比較すると、その上昇率は非常に高いと言えます。
まとめ
エヌビディアは現在、評価の伸び悩みが懸念されていますが、ウォール街のアナリストたちは依然として同社の将来の成長に対して楽観的です。エヌビディアが人工知能技術の中核を担い続ける限り、その需要は拡大し続けると思われます。投資家としては、エヌビディアの株価動向を注視しつつ、長期的な成長を見据えて投資を考えることが重要です。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA