トム・リーの強気予測:S&P500は10年で15,000に達するか?

  • 2024年6月25日
  • 2024年6月25日
  • BS余話

ウォール街で名を馳せるストラテジスト、トム・リー氏が再び注目を集めています。昨年の株高を的中させた彼が、新たに発表した強気の予測により、投資家たちは再び希望を抱いています。リー氏は、ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのリサーチ責任者として、S&P500が今後10年で15,000に達すると予測しています。

S&P500の未来予測

リー氏は、6月21日に公開されたブルームバーグ・オッド・ロットのポッドキャストで、次のように述べています。「もしこれが人口統計に従った正常なS&Pサイクルであれば、S&P500は10年後までに15,000になるはずだ」と。彼の予測によれば、今後数年間で市場が実質的に3倍になるためには、年間20%の株価上昇が見込まれ、利益成長がその12%から15%を占めるとしています。これは、年率5%の株価/利益の拡大を意味します。

企業の回復力とCOVIDの影響

リー氏は、COVID-19が企業の回復力を証明したと述べています。世界経済が停止し、失業率が急上昇し、サプライチェーンが混乱しても、企業は収益を確保することができました。彼は、「このモデルは5%以上の高い複利効果が期待できる」と強調しています。

2023年のS&P500予測

現在、ファンドストラットはS&P500の2024年末の終値を5,200と予測しています。2023年の終値を正確に予測したリー氏は、通常、数週間先の年央に目標を更新します。リー氏によれば、現在の予想では平均利益が270ドル、倍率が18倍となっていますが、平均利益は285ドル、倍率は20倍から21倍となり、5,800ドルの水準に近づくとしています。

市場の動きと歴史的パターン

リー氏は、今年の市場の動きについて「教科書的なラリー」と表現しています。ファンドストラットは、1927年以来、第1四半期に市場が上昇し、4月に失速した11回のうち、すべての例で6月にプラスに転じたと顧客に警告しています。彼は「5月は回復を示し、6月は市場がリスクオンに戻る時期」と述べています。

目標設定の方法

ファンドストラットの目標設定には歴史と多くの市場横断的なシグナルが利用されます。リー氏は、「債券市場は常に株式市場よりも賢い」とし、金融政策やミレニアル世代の経済再構築など、テーマ的なアプローチに依存することが多いと述べています。

AIと市場への影響

リー氏は、AIが市場に与える影響についても言及しています。1990年代のインターネット・ブームと同様に、AIの重要性は過小評価されていると指摘しています。「AIの普及率は驚異的であり、労働力不足が叫ばれている今、そのユースケースは重要」と述べ、これらの企業の収益を過小評価している可能性が高いと語っています。

まとめ

トム・リー氏の強気予測は、投資家にとって希望の光となりそうです。同氏の洞察は、市場の将来を見据える上で貴重な指針となります。S&P500が10年後に15,000に達するという予測が現実のものとなるかどうか、今後の動向に注目が集まります。

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