CUDAプラットフォームの威力:エヌビディアがAIチップ市場でトップを走る理由

今、米国市場で最もホットな銘柄と言われているのが、エヌビディア( NVDA)です。同社のH100、A100、そして新しいBlackwell半導体チップは、競合他社を凌駕する性能を誇り、生成AIアプリケーションの爆発的な需要に応えています。しかし、エヌビディアは単なるGPUメーカーではありません。今回は、同社の知られざる事業に焦点を当て、その重要性を探ってみましょう。

エヌビディアのビジネス構造

エヌビディアは、売上をコンピュート&ネットワーキングとグラフィックスの二つのカテゴリーに分けて報告しています。設立当初はビデオゲーム用のグラフィックス処理能力向上を目指していましたが、現在ではコンピュート&ネットワーキングが最大の事業となっています。これには、データセンター、ロボット工学、AI事業が含まれます。

コンピュート&ネットワーキング部門の成長

2025会計年度第1四半期(4月30日締め)には、コンピュート&ネットワーキング部門の売上高は227億ドルに達し、前年同期比で408%の増加を記録しました。この驚異的な成長の一因は、エヌビディアのコンピュート・ユニファイド・デバイス・アーキテクチャ(CUDA)プラットフォームです。

CUDAの重要性

CUDAは、開発者がエヌビディアのGPUで動作するソフトウェア・アプリケーションを作成できるプラットフォームです。AIチップ市場で約80%のシェアを握るエヌビディアにとって、CUDAはハードウェアとソフトウェアの両方を提供する大きな差別化要因となっています。これは、チップ分野での競争が激化する中で、エヌビディアに半導体以外の収益源を提供し、同社の収益構造を強化します。

ソフトウェアがハードウェアよりもはるかに高いマージンをもたらす傾向があることを考慮すると、エヌビディアの売上総利益とキャッシュフロープロファイルは、同社がチップ分野で市場シェアを失い始めたとしても、それほど大きな打撃を受けることはないだろうと予想されます。

株価と投資戦略

エヌビディアの株価は2024年に156%急騰し、S&P 500やナスダック総合株価指数を大きく上回りました。現在の株価収益率(PER)は約74倍で、240倍を超えたこともあった昨年夏の水準よりも低くなっています。これは、同社の利益が株価の上昇ペースを上回っていることを示しており、投資家にとっては割安感があります。

長期的な展望

エヌビディアは、AI業界における長期的なコールオプションとして評価されています。CUDAプラットフォーム事業とAIチップ分野での圧倒的なリードにより、エヌビディアには明るい未来が期待されます。長期投資家は、現在の勢いを活かしてポジションを追加するか、新たにポジションを構築することを検討する価値があります。
*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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