アップル株価の今後:AIの進展がもたらす影響と期待

アップル(AAPL)はここ数ヶ月、株価が絶好調です。同社は一時期、人工知能(AI)の進展に遅れをとっていましたが、現在では潜在的なリーダーとして注目されています。しかし、今後の株価の動向についてはさまざまな見解があります。

現在のアップル株価と市場の反応

6月21日の取引で、アップルの株価は1%下落し、207.49ドルとなりました。この3ヶ月間で株価は20%上昇し、特に先日の世界開発者会議(WWDC)でのAI戦略発表が追い風となりました。

ファクトセットによると、ウォール街の平均目標株価は207.99ドルで、現在の株価をわずかに上回っています。しかし、WWDC後に設定された目標株価に注目すると、平均は214ドル前後となり、小幅な上昇を示唆しています。

アップル株の評価と懐疑的な見方

現在、アップル株は予想一株利益の30倍で取引されており、これはS&P500の21倍を大きく上回っています。過去10年間のS&Pに対する平均プレミアムが26%であることを考えると、現在の高い評価はさらなる上昇の余地が限られていることを示唆しています。

ファクトセットによると、アナリストは2025年と2026年にアップルの一株当たり利益が毎年約8%成長すると予想していますが、AIを搭載したiPhoneの登場によりこの予想を超える可能性もあります。

強気派の見解と目標株価

メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、iPhoneの売上高が15%成長すれば、2026年度のアップルの一株当たり利益は9.50ドルに達する可能性があると指摘しています。これはアナリストのコンセンサス予想の7.96ドルを上回る数字です。

同氏の目標株価は227ドルで、これは現在の水準から9%の上昇を示唆しています。一方、ウェドブッシュのダニエル・アイブス氏は、アップル株の目標株価を275ドルと設定しており、これはアナリストの中で最も高い価格です。

AI技術がもたらす収益化の可能性

アイブズ氏は、AIがアップルのサービス収入に与える影響に注目しています。アップルの最新会計年度では、サービス収入は852億ドルで、iPhoneの売上高2,010億ドルと比較しても重要な位置を占めています。サービス部門はより利益率が高いため、AI技術の導入が収益化の大きな機会をもたらすと考えられています。

アイブズ氏は、「アップルのエコシステムに導入されるAI技術は、iPhone/ハードウェアだけでなく、サービス面でも十分な収益化の機会をもたらし、成長ストーリーに1株当たり30ドルから40ドルを追加すると考えています」と述べています。

まとめ

アップルの株価はここ数ヶ月で大きく上昇していますが、今後の動向についてはさまざまな見解があります。AI技術の進展がどれだけの影響を与えるかに注目が集まっており、投資家は今後の業績に注視する必要があります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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