2024年6月4日、台湾・台北で開催された「Computex 2024」でジェンスン・フアンCEOが熱く語ったエヌビディア(NVDA)の未来について、マネー・マネージャーのルイス・ナヴァリエ氏が大胆な予測をしています。ナヴァリエ氏は、エヌビディアが2024年末までに時価総額4兆ドルを突破し、2025年には5兆ドルに達する可能性が高いと述べています。
エヌビディアは、ジェンセン・フアンCEOのリーダーシップのもとで、次世代AIチップや量子コンピューティングに注力しており、他の競合他社を大きく引き離しています。特に、エヌビディアが開発している新しいBlackwellチップは、業界内で大きな注目を集めています。ナヴァリエ氏は、フアンCEOをチェスのグランドマスターに例え、他の競合他社よりも数手先を見据えた戦略を持っていると評価しています。
エヌビディアは、AIチップの開発に毎年20億ドル以上を投じており、クラウドプロバイダー向けの量子シミュレーションプラットフォームも立ち上げています。これにより、エヌビディアはAI革命の最前線に立ち続けるとナヴァリエ氏は考えています。同氏は、エヌビディアの株価が今後も急速に上昇し、マイクロソフトを抜いて世界最大の株式公開企業になると予測しています。
独占禁止法調査とその影響
エヌビディアは、米司法省と米連邦取引委員会による独占禁止法調査の対象となっていますが、ナヴァリエ氏はこの調査がエヌビディアの成長を妨げることはないと考えています。ウォール街の独占好きにはかなわないという視点から、エヌビディアは依然として強いプレミアムを維持すると述べています。
アナリストは、エヌビディアの今四半期の売上高を283億8000万ドル、年間利益成長を134.4%と予想していますが、エヌビディアは過去4四半期でアナリストのコンセンサス予想を大幅に上回っています。ナヴァリエ氏は、このような業績サプライズがエヌビディア株のリスクを低減し、リスク調整後リターンの見通しを改善すると述べています。
将来の展望
ナヴァリエ氏は、エヌビディアは今後も売上高と収益のサプライズを計上し続け、アナリスト・コミュニティを高く誘導することで成長を続けると見ています。エヌビディアが高度を上げるにつれて、抵抗は少なくなり、時価総額4兆ドル、5兆ドル、そしてその先へと力強く進んでいくと同氏は予想しています。
エヌビディアが数十億ドルを投じて次世代AIチップを開発する中で、競合他社はローテクなソリューションにとどまることを余儀なくされるとナヴァリエ氏は考えており、その結果、エヌビディアは米国株式市場全体をリードし、「マグニフィセント・セブン」における一党独裁を続けることになると見ています。
ルイス・ナヴァリエ氏は、資金運用会社ナヴァリエ&アソシエイツの創業者であり、同社はエヌビディア株を保有しています。同氏の見解は、エヌビディアの未来に対する強い自信と期待を示しています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA