テスラ（TSLA）のイーロン・マスクCEOは、自動運転技術が個人輸送の世界を劇的に変え、テスラの未来を永遠に変えると確信しています。同氏の言葉に耳を傾けると、そのビジョンがいかに壮大であるかが伺えます。
自動運転技術の資産価値上昇
「完全自律走行の実現は歴史上最大の資産価値上昇になるかもしれない」とマスク氏はテスラの第1四半期決算電話会議で語りました。自動運転車は、所有者に新たな収益をもたらす可能性を秘めています。駐車場に停めておく必要がなくなり、常に利用されることでライドヘイリングフリート運営者に利益をもたらすからです。
マスク氏の自信と未来への展望
マスク氏の自動運転車に対する情熱は何年も前から続いています。同氏の自信はますます高まっており、テスラは8月8日にロボットタクシーのイベントを開催し、その技術を披露する予定です。また、マスク氏は最近中国を訪れ、テスラの最高レベルの運転支援機能を中国の顧客に販売する権利を獲得しました。
アナリストの見解とテスラ株の評価
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、AIコンピューティングが自動運転技術を加速度的に向上させると指摘しています。同氏はテスラのソフトウェアとロボットタクシー事業を1株約161ドルと評価しており、自動車事業の1株67ドルを上回っています。ジョナス氏のテスラに対する格付けは「買い」で、目標株価は310ドルです。
一方、グッゲンハイムのアナリスト、ロナルド・ジュウシコウ氏は弱気の姿勢を示しており、テスラ株を「売り」と評価し、目標株価を126ドルとしています。しかし、同氏もテスラ株への投資が自動運転車に賭けたものに変わりつつあるという点では同意しています。
テスラの販売台数と自動運転への期待
テスラの第1四半期の販売台数は約38万7000台で、前年同期比で約9％減少しました。第2四半期の販売台数は40万9,000台と予想されており、2023年第2四半期の46万6,000台から減少すると見られています。販売台数が減少する中、自動運転車への期待が高まっており、テスラのロボットタクシー・イベントには大きな注目が集まっています。
テスラ株のアナリスト評価
テスラ株に対するアナリストの評価は分かれています。ファクトセットによれば、テスラ株をカバーしているアナリストの約21％が「売り」と評価しており、S&P 500の平均的な売り評価比率の約7％を大きく上回っています。逆に、テスラ株を「買い」と評価しているアナリストは約42%であり、S&P 500の平均的な買い評価比率の約55％を下回っています。
テスラ株の平均目標株価は約183ドルで、最高は310ドル、最低は85ドルです。これは、テスラ株がいかに議論を呼ぶ銘柄であるかを物語っています。
まとめ
イーロン・マスク氏の大胆なビジョンと自動運転技術への期待は、テスラの未来を大きく変える可能性があります。テスラ株に投資する際には、これらの動向に注目し続けることが重要です。自動運転技術が実現すれば、テスラはさらに大きな飛躍を遂げることになります。
＊過去記事はこちら テスラ TSLA