エヌビディア、新AIプラットフォーム「Rubin」発表で株価急騰!

6月2日に台湾の台北で開催されたコンピューテックス・カンファレンスにて、エヌビディア(NVDA)のジェンスン・フアンCEOが新たなAIチップ・プラットフォーム「Rubin」を発表しました。この発表を受け、エヌビディア株は3日午前の取引で3%以上急騰しました。Rubinはエヌビディアが3月に発表したBlackwellプラットフォームの後継となり、2026年に市場に投入される予定です。

新プラットフォーム「Rubin」の特徴

Rubinプラットフォームには、新しいArmベースのCPU「Vera」が含まれています。フアンCEOは、2025年にBlackwell Ultra、そして2027年にはRubinプラットフォームのUltraバージョンを発売することも発表しました。これにより、エヌビディアはAIチップ分野でのさらなる進化を目指しています。

エヌビディアの成長と市場シェア

エヌビディアは、AIチップへの早期投資により、ハードウェア機能とソフトウェア機能でライバルを大きく引き離しています。その結果、同社の製品はアマゾン、グーグル、マイクロソフトなどのクラウドプロバイダーをはじめ、ヘルスケアや自動車産業など多岐にわたる分野で利用されています。これが、エヌビディアの驚異的な成長を支えており、第1四半期の売上高は前年同期比262%増の260億ドルに達しました。

時価総額と将来展望

エヌビディアの時価総額は2兆7900億ドルで、上場企業の中で世界第3位に位置しています。マイクロソフト(MSFT)の3兆800億ドル、アップル(AAPL)の2兆9800億ドルの後に位置し、アップルに肉迫しています。ウォール街の予測によれば、エヌビディアは今後も成長を続ける見込みです。I/Oファンドの主席技術アナリスト、ベス・キンディグ氏は、「我々は、2030年までにエヌビディアの時価総額を10兆ドルにする目標を立てている」と語り、さらにその目標が「低すぎる」とも述べています。

他のチップメーカーの動向

コンピューテックスでは、エヌビディア以外のチップメーカーも注目を集めました。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、AIアクセラレーター「MI325X」を発表し、今年第4四半期に市場に投入する予定です。さらに、第5世代のEPYCサーバー・プロセッサーや、2025年向けのMI350シリーズ・アクセラレータ、2026年向けのMI400も発表しました。また、AI PCノートPC向けのAI 300チップや、ノートPCおよびデスクトップPC向けのRyzen 9000シリーズ・チップも披露しました。

インテル(INTC)もデータセンター向けの新しいAIアクセラレーター「Gaudi 3」を発表しました。Gaudi 3は競合アクセラレータの約3分の2の価格で提供され、手頃な選択肢として企業に訴求しています。

まとめ

エヌビディアの新プラットフォーム「Rubin」の発表は、同社の株価を大きく押し上げました。今後の技術革新と市場展開により、エヌビディアはさらに成長を続けると予測されています。他のチップメーカーも新製品を発表していますが、エヌビディアの勢いは止まりません。今後の動向に注目です。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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