メタ・プラットフォームズ(META)は、売上成長を促進する多くの手段を持つ企業として注目されています。米国みずほ証券のアナリスト、ジェームス・リー氏は、メタの格付けを「買い」とし、目標株価を575ドルに設定しています。この記事では、メタの売上成長を支える要因と、その投資魅力について詳しく解説します。
若年層ユーザー増加が売上に貢献
メタは5月31日に、フェイスブックの若年層ユーザーが増加していることを発表しました。フェイスブックの責任者であるトム・アリソン氏によると、米国において4000万人以上の若年層が毎日アクティブユーザーとなっており、これは過去3年間で最高の数字です。若年層ユーザーの増加は、広告収入の増加につながる可能性が高いと考えられます。これは、Z世代やミレニアル世代に人気のあるTikTokやSnapchatに対抗するための重要な要素です。
AI技術と新しい広告戦略の導入
ジェームス・リー氏は、メタが人工知能(AI)を活用して「リールの広告負荷を高め、メタ・ラティスと呼ばれる新しいランキング・アルゴリズムで動画の配置を最適化する」ことで、フェイスブックやインスタグラムなどのプラットフォーム上での広告が全体的に増加すると述べています。このような技術革新により、広告の効果が向上し、売上の拡大が期待されています。
FB Shopsとアマゾンとの統合による新たな収益源
FB Shopsがアマゾン(AMZN)との統合を商品化し、国際的にローンチする可能性も示唆されています。これにより、小売メディアへの支出が増加し、メタのプラットフォームでの収益がさらに拡大する可能性があります。特に、米大統領選挙やオリンピックなどの特別なイベントが広告支出を下支えすることが期待されています。
中国広告収入の懸念とメタの対応
投資家の中には、PDDホールディングスが所有するオンライン小売業者TemuやSheinからの中国広告収入の減少を懸念する声もあります。しかし、リー氏はメタがこうした逆風を相殺する力を持っていると見ています。特に、AI技術の導入や新しい広告戦略がこれを補完する役割を果たすと考えられます。
株価の動向と投資家へのメッセージ
メタの株価は6月3日に2.3%上昇して477.49ドルとなり、今年の株価上昇率は35%に達しました。リー氏のリサーチノートによると、メタは引き続き強力な成長を見せており、投資家にとって魅力的な選択肢であることが示されています。
まとめ
メタ・プラットフォームズは、AI技術の導入、若年層ユーザーの増加、新しい広告戦略の導入など、複数の手段を活用して売上成長を促進しています。特に、フェイスブックやインスタグラムなどのプラットフォームでの広告収入の増加が期待されており、今後の成長が注目されます。投資家にとって、メタは引き続き注目すべき企業と言えます。
*過去記事 メタ・プラットフォームズ