ユーアイパス株価35%急落!CEO退任と売上見通し下方修正の衝撃

  • 2024年5月31日
  • 2024年5月31日
  • BS余話

ユーアイパス(PATH)は、今年の売上見通しを下方修正し、CEOが退任することを発表したことで、株価が急落しました。このニュースは、自動化ソフトウェア会社に多額の投資をしているキャシー・ウッド氏のアーク・インベスト・ファンドにとって大きな痛手となりそうです。

株価の急落

ユーアイパスの株価は、第1四半期決算発表翌日の5月30日の市場で35%下落し、11.9ドルで取引されています(米国東部夏時間12:14 PM)。これは前日遅くに発表された売上見通しの下方修正が原因です。

売上見通しの下方修正

ユーアイパスは業績予想を上回ったものの、通年の売上高予想を以前の15億5500万ドル〜15億6000万ドルから14億500万ドル〜14億1000万ドルの範囲に引き下げました。同社幹部によると、顧客は購入を慎重に検討しており、大規模な取引の承認に時間がかかっているとのことです。

アーク・インベストへの影響

キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストは、ユーアイパスの技術をAIブームの勝者と見なしています。ユーアイパスは、ウッド氏の旗艦ファンドであるアーク・イノベーション上場投資信託(ARKK)において、5.5%のウェイトで第5位の保有銘柄となっています。また、ARK次世代インターネットETF(ARKW)、アーク自律型テクノロジー&ロボティクスETF(ARKQ)、アーク・フィンテック・イノベーションETF(ARKF)の上位10銘柄にも含まれています。

第1四半期の業績

ユーアイパスの第1四半期の売上は前年同期比16%増の3億3500万ドルでしたが、第2四半期の売上は3億ドル〜3億500万ドルの範囲になると予想しています。また、第1四半期の純損失は2,870万ドル(1株当たり5セント)で、前年同期は3,190万ドル(1株当たり6セント)でした。調整後1株当たり利益は13セントで、ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想の12セントを上回りました。

CEOの退任と再任

ユーアイパスは、29日にロブ・エンズリン氏が辞任し、共同設立者で前CEOのダニエル・ダインズ氏が6月1日付で再任することを発表しました。この動きは、同社が転換期にあることを示唆しています。

アナリストの見解

D.A.デビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「顧客の景気低迷とユーアイパス自身の実行上の問題が影響している」と指摘し、「中立」の格付けを維持しながら、目標株価を24ドルから13ドルに引き下げました。オッペンハイマーのアナリスト、ブライアン・シュワルツ氏は「AIが同社の堀を強化するどころか弱体化させている」と懸念し、格付けを「パフォーム」で据え置きました。

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