5月13日の米国市場でアップル(AAPL)の株価は前週末の終値から1.8%あまり上昇しました。これは、同社がOpenAIとの提携を検討しているというブルームバーグの報道によるものです。アップルのこの動きは、同社が人工知能(AI)技術をデバイスに統合するという長期的な計画の一環とされています。
AI統合の次のステップ:iOS 18にChatGPT導入か
報道によれば、アップルは次期iPhoneのオペレーティングシステムであるiOS 18において、ChatGPTの機能を組み込むことを計画しています。この動きは、AI技術を利用したユーザーエクスペリエンスの向上を目指しており、アップルとOpenAIがどのようにしてこれを実現しようとしているのか、多くの技術愛好家や株主が注目しています。
アップルのAI戦略:競争と協力のバランス
アップルは長年、Googleと協力関係にありましたが、最近では独自のAIモデルの開発にも力を入れています。同社は、独占禁止法の観点からも、複数のAIプロバイダーとの提携を進めることで、より幅広い技術的選択肢と競争力を確保しようとしています。
株価と市場の反応
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブズ氏は、「iPhoneのさらに広範なAI戦略の一環として、iPhone 16およびiOS 18でOpenAIの高度な機能の数々について独占的な利用が期待される」と13日付のリサーチノートに書き、アップル株に対して「アウトパフォーム」の格付けを維持し、目標株価を250ドルと設定しています。
今後の展望:WWDCでの発表に期待
アップルの株主やファンは、6月10日に開催される年次開発者会議(WWDC)で、同社のAI戦略に関するさらなる詳細が明らかになることを待ち望んでいます。この会議での発表が、アップルの株価にどのような影響を与えるかも注目のポイントです。
*過去記事はこちら アップル AAPL