AIサーバー・ソリューションのリーディングカンパニーであるスーパー・マイクロ・コンピュータ（SMCI）は、過去1年間で驚異の494％増という株価上昇を遂げ、業界の大手エヌビディア（NVDA）を凌ぐ成績を示しています。特にデータセンター向けの革新的なモジュール式サーバーソリューションが評価され、運用コストの削減に大きく貢献。今後5年間の業績予測では、スーパーマイクロがエヌビディアを上回る成長を達成する可能性が高いとされています。
スーパーマイクロの技術革新と市場への影響
スーパーマイクロは、エヌビディアの最新チップ「H100」を導入した液冷サーバーソリューションを昨年発表し、これによりデータセンターの電力コストを最大40％削減するとしています。さらにこの技術は、冷却コストを86％も削減することが可能で、大電力を消費するAIデータセンターにとっては革命的な改革をもたらします。
売上高と利益の急増
2024年度第3四半期（3月31日に終了した3カ月間）のスーパーマイクロの売上高は前年同期比で3倍の38億5000万ドルに到達し、利益は4倍の1株当たり6.65ドルを記録しました。年間売上の見込みは前年比110％増の149億ドル、利益は23.69ドルに上昇するとされ、これによりアナリストからは今後5年間で年平均62％の利益増加が見込まれています。
AIサーバーマーケットの将来性
AIサーバー市場は今後10年間で年間30％の成長が予想されており、スーパーマイクロの製品が市場需要に応じて高速で成長していることから、同社の売上成長が続くことが期待されています。これに基づき、スーパーマイクロの5年後の利益予測は、1株当たり124ドルに達する可能性があります。これをナスダック100の収益倍率30倍で評価すると、5月10日現在の株価798.5ドルから4.7倍となる3720ドルに達することになります。
まとめ
これらのデータを踏まえると、スーパーマイクロは成長性の高いAI株として、エヌビディアに代わる魅力的な投資先となり得ます。現在AI関連株に投資を検討している投資家にとって、スーパーマイクロは確かな選択肢として注目されています。
＊過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI