5月2日に2024年3月期決算を発表したアップル(AAPL)。アナリストによる決算に対する評価が相次いで発表されています。
ニューストリート・リサーチのアナリスト、ピエール・フェラーグ氏は5月3日付けのリサーチノートで「成長はほとんどの面でピークに達している」と書いています。同氏は、アップルが他のS&P500種株価指数に対して60%のプレミアムで取引される、一桁台半ばから後半の成長率を見込む企業であると見ています。フェラーグ氏は、アップル・カーは死んだようなもので、重要な新製品が登場する兆しはないと見ており、生成AIが牽引する製品サイクルへの期待は “希望的観測 “に過ぎないと考えています。同氏の目標株価は180ドルで、「中立」の格付けを維持しています。
ループ・キャピタルのアナンダ・バルア氏も同様に、「ホールド」の格付けと170ドルの目標株価を維持しました。同氏の見解は、アップルは中国での市場シェアをファーウェイとシャオミの両社に奪われており、iPhoneの平均販売価格はピークを迎えているというものです。「iPhoneの出荷台数は引き続き減少していると考えている」と同氏は書いています。
UBSのアナリスト、デイビッド・ヴォクト氏は、アップルが提供するAIがすでにサムスンのスマートフォンの最上位機種に搭載されているものに匹敵するものであれば、6月に開催されるWWDCはセル・ザ・ニュース・イベントになりうると考えています。「我々は、株価がまだ明確になっているとは考えていない」と同氏は書いており、「中立」の格付けと190ドルの目標株価を維持しています。
一方で強気派はWWDCを心待ちにしています。AIがiPhoneの新たな買い替えサイクルを促進することに期待しており、メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、2025年に「AIによるiPhoneのスーパーサイクル」が起こると予想し、アップル株の「買い」の格付けと目標株価227ドルを再度表明しました。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏は、究極のアップル超強気派で、同社が「AIアプリストア」を立ち上げるとの予測を再度表明し、iPhone 16が「新境地を開く」と予想しています。目標株価250ドルで、「アウトパフォーム」の格付けを維持しています。
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