アップル株が急騰!2024年3月期決算で見せた強さの秘密

2024年3月期のアップル(AAPL)の決算は、市場の懸念をやや和らげる形となりました。売上高は前年同期比4%減の908億ドルとなり、ウォール街の予想(905億ドル)をわずかに上回りました。特に注目すべきは、利益が1株当たり1.53ドルで、市場の予想(1.51ドル)を超えた点です。これにより、5月3日の市場でアップル株価は7.35%上昇し、185.77ドルで取引されています(米国東部夏時間2:19 PM現在)。

iPhoneとその他の製品のパフォーマンス

アップルの核となる製品であるiPhoneの売上は、10.5%の減少を見せ460億ドルでしたが、これは市場の予想(463億ドル)とほぼ同水準です。一方、iPadの売上は56億ドルで、16.7%の大幅減少を記録し、市場の予想(69億ドル)を大きく下回りました。しかし、Macは前年比3.9%増の75億ドルとなり、市場予想の68億ドルを上回る結果となりました。

アップルのサービス事業の成長

サービス事業は、売上が前年比14.2%増の239億ドルとなり、今回の決算における明るいスポットとなりました。このセグメントは、製品全体の売上が9.5%減の669億ドルとなる中で、着実な成長を続けています。

財務戦略と今後の見通し

アップルは、四半期配当を24セントから25セントに増額し、自社株買いプログラムを1100億ドル拡大しました。これにより、投資家へのリターンがさらに高まることが期待されます。また、6月期の売上は1桁台前半の増加が見込まれ、売上総利益率は45.5%から46.5%の範囲で推移すると予想されています。

まとめ

アップルの3月期決算は、市場の懸念をわずかに和らげるものでしたが、依然としていくつかの懸念となる材料が存在します。特に中国市場における競争の激化やグローバルな供給網の問題が影響を及ぼしています。しかし、サービス事業の成長や財務戦略の強化は、今後のアップルの成長に対する明るい展望を提供しています。アップルの継続的なイノベーションと市場適応能力が、今後の株価動向と企業成長にどのように影響を及ぼすか、引き続き注目が集まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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