今週、S&P 500指数に含まれる175社が四半期決算を発表する予定になっており、決算シーズンのピークを迎えます。そんな中で、ウォール街の注目は特にアップル(AAPL)とアマゾン(AMZN)の2大巨頭に集まっています。両社の決算結果は、市場全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
アマゾン(AMZN): Eコマースとクラウドの将来
アマゾンは4月30日に決算を発表し、特にクラウドサービスのAWSとそのEコマース事業が注目されます。AWSはAIと開発に数十億ドルを投じていますが、マイクロソフトとの激しい競争と企業のIT予算の慎重な管理が成長のペースをどのように影響しているのかが注目されます。また、アマゾンのプライム・ビデオや広告事業がどれだけ売上を伸ばしているかも重要な焦点です。さらに、アマゾンがスポーツ放送市場でどのような戦略を展開しているかも、投資家にとっては見逃せないポイントです。
アップル(AAPL): 中国市場とテクノロジーの進化
アップルは5月2日に決算を発表します。特に中国市場でのiPhoneの販売減少や、最新の技術革新、Vision Proの需要がどのような影響を与えているのかが注目されています。また、AIと新製品の開発がどのように進んでいるか、そしてその進展が市場にどのように受け入れられるかも重要です。6月に開催されるワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)での発表も、アップルの株価に大きな影響を与える可能性があります。
他のテクノロジー大手の動向
先週は他のテクノロジー大手、メタ・プラットフォームズ(META)、アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、テスラ(TSLA)が決算発表を行いましたが、「市場はテスラを65倍で買い、メタを22倍で嫌っている」とあるアナリストが述べたように、そのバリュエーションに関係なく株価は変動しており、これまでのところ、今期の決算シーズンは荒れています。
まとめ
アマゾンとアップルの四半期決算は、特にこの四半期の市場全体のパフォーマンスにおいて、非常に大きな役割を果たすことになります。投資家としては、これらの企業からの報告を密に注視し、その情報を基に賢明な投資判断を下すことが求められます。