マイクロソフト（MSFT）は4月25日、同社の第3四半期決算を発表し、売上高と利益が予想を上回りました。この好業績は、同社のクラウドサービスと人工知能（AI）製品への企業需要の高まりによるものです。
四半期決算の概要
3月31日に終了した四半期において、マイクロソフトの売上は17％増の619億ドルを記録し、一株当たりの利益も2.94ドルと、アナリストの予想を上回りました。特に注目されるのは、クラウドサービスAzureの売上が前期比31％増という大きな伸びを見せた点です。この増加の一部は、AI技術の導入が奏功しており、企業顧客の間でのAI製品の採用が進んでいます。
AIとクラウドのシナジー効果
サティア・ナデラCEOの下、マイクロソフトは積極的にOpenAIの技術を製品ラインに組み込む戦略を推進しており、これが結果として売上げの増大に寄与しています。Azure OpenAIは、フォーチュン500企業の65％以上が利用しており、これがAzureの市場シェア拡大を支える重要な要因となっています。
商用クラウド製品と将来の成長見通し
商用クラウド製品の売上は23％増の351億ドルに到達し、特にMicrosoft 365 CopilotのようなAIアシスタント製品の貢献が顕著になっています。また、エイミー・フッドCFOは、資本支出の増加を予告しており、データセンター拡張への投資が予測されます。これは、AIサービスの増大する需要に対応するための戦略的な動きです。
まとめ
今回の決算発表後、マイクロソフトの株価はアフターマーケットで約5％上昇し、投資家からの信頼を得ています。AIとクラウドの強力な結果は、業界全体における技術の進化と企業のデジタル変革の進行を示しており、マイクロソフトはこれを牽引するキープレイヤーとなっています。
＊過去記事 マイクロソフト MSFT