2024年の第1四半期において、メタ・プラットフォームズ(META)は売上高と利益の両面で市場予想を上回る業績を発表しました。売上高は前年同期比27%増の36.5億ドルに達し、一株当たりの利益は4.71ドルで、アナリスト予想の4.30ドルを大きく超えました。しかし、この好調な業績にも関わらず、メタの株価は4月24日の時間外取引で約16%急落しました。この株価の動きには何が影響しているのでしょうか?
AIへの投資拡大とその影響
メタは、AI(人工知能)への投資を積極的に拡大しています。2024年を「効率の年」としてコスト削減に努めている同社ですが、高額なインフラと高給のエンジニアの採用への投資を進めるという矛盾した行動を強いられています。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏によると、AIへの投資は中長期的には「非常に良い投資」であり、同社をAIのリーディングカンパニーにする大きな取り組みの一環です。しかし、新たな収益を生み出すまでには時間がかかります。
第1四半期の業績と市場反応
メタの2024年第1四半期の業績は、ガイダンスレンジの上限近くであり、市場の期待を上回りました。にもかかわらず、6月期の売上見込みが38.2億ドルの市場コンセンサスをわずかに下回るという発表が、投資家の懸念を引き起こしました。これは、他の広告主導のインターネット企業にも影響を及ぼす可能性があります。
投資家への影響
メタの戦略として、2024年の総支出が960億ドルから990億ドルに、資本支出が350億ドルから400億ドルに増加する予定です。AI関連の支出の増加は、短期的には株価に圧力を加える要因ですが、長期的には企業価値を向上させる可能性があります。投資家は、このような動きを注視し、将来の投資戦略を慎重に評価する必要があります。
*過去記事 メタ・プラットフォームズ