なぜスーパーマイクロは20%も急落したのか?3月期決算前の異例の動きを解析

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)の株価が、4月19日に20%安という異例の急落を見せました。この急落は、同社が3月期決算発表(4月30日を予定)前のプレスリリースを見送ったことに起因していると見られています。これまでの8四半期中7四半期で事前にプレスリリースを行い、財務ガイダンスを引き上げていたスーパーマイクロのこの異変は、市場に大きな動揺を与えました。

プレスリリース見送りが投資家に与えた影響

スーパーマイクロは通常、決算発表前に売上高や利益の見通しを上方修正することが一般的でした。たとえば今年1月には、決算発表の11日前に売上高と利益の見通しを大幅に上方修正しています。しかし、今回の決算発表前にはそのようなプレスリリースがありませんでした。これにより、投資家の間で同社の業績に対する不安が高まりました。

当四半期の業績予想

当四半期のスーパーマイクロのガイダンスは、売上高が37億ドル〜41億ドル、非GAAPベースの利益が1株当たり5.20ドル〜6.01ドルというものでした。通期の売上高は143億ドル〜147億ドルと予想されています。

ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想では、当四半期の売上高は40億ドル、調整後利益は1株当たり5.84ドル。通期の予想は、売上高146億ドル、調整後利益21.95ドルとなっています。

株価の長期的な視点

スーパーマイクロの株価は、この下落にもかかわらず、年初来で163%、過去1年で598%の驚異的な上昇を記録しています。この数字は、同社が持つ成長ポテンシャルと市場での評価の高さを示しています。

まとめ

スーパーマイクロの株価が突然の下落を見せた背景には、決算発表の事前告知の見送りが大きく影響しています。この行動から投資家の間で不安が生じ、株価に直接的な影響を与えました。しかし、同社の株価は依然として長期的には大きな上昇を遂げており、今後の動向が注目されます。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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