エバコアISIのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏が、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)を強く推奨しています。2024年第1四半期の決算発表を控え、同氏はIBMの株価が上昇すると予想しており、この記事では、ダリヤナニ氏の分析に基づき、IBM株への投資見通しを詳しく解説します。
IBMの市場位置とアナリストの評価
アミット・ダリヤナニ氏はIBMに対し「アウトパフォーム」の格付けを維持し、目標株価を215ドルに設定しています。特に、IBMを「戦術的アウトパフォーム・リスト」に追加したことで、その期待感はさらに高まっています。
コンサルティング事業の強化が鍵
ライバル企業であるアクセンチュアが苦戦を強いられている中、IBMのコンサルティング事業はどのように影響を受けるのでしょうか。ダリヤナニ氏は、最近のマクロ経済とIT支出のデータが示す改善を背景に、IBMのコンサルティング部門が引き続き成長を遂げると予測しています。
2024年Q1の業績予想
ダリヤナニ氏は、2024年第1四半期におけるIBMの売上高が146億ドル、1株当たり利益が1.60ドルに達すると予測しており、これは市場のコンセンサス予想をわずかに上回る数値です。IBMの年間売上は一桁台半ばの成長を示し、フリーキャッシュフローは120億ドルに達すると見られています。
投資の決め手となるポイント
- AIとソフトウェアの成長:IBMのAIとレッドハット・オープンソース・ソフトウェア部門の業績は、今後の決算で重要な焦点となります。
- コンサルティング事業の持続可能性:持続的に成長しているコンサルティング部門は、IBMの主要な強みです。
- 長期的なAIビジネスの展望:ダリヤナニ氏はIBMのAIビジネスが2025年以降さらに成長すると見ています。
まとめ: IBM株への投資の是非
IBMは、コンサルティング事業の持続的な成長と実行の改善、ソフトウェア側の価格上昇メリットを背景に、安定した成長を遂げる可能性が高いとされます。投資家にとってこれらのポイントは、株式投資の判断材料として非常に価値があります。
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