エヌビディアの株価動向:新しいチップ・アーキテクチャがもたらす長期的な展望

先週末4月5日は上昇したものの、このところ株価の動きが鈍いエヌビディア(NVDA)。過去1ヶ月の上昇率は2%弱にとどまっています。これは、同社がGTCの開発者向けイベントで発表した新しいブラックウェル・チップ・アーキテクチャの需要予測について慎重な見方があることも影響しているようです。

アナリストの見方

しかし、キーバンクのアナリスト、ジョン・ヴィン氏はポジティブな見方を示しています。同氏は、アジアにおけるサプライチェーンを確認した結果、2024年にはAIサーバーの数が2倍以上に増加し、特に中国市場向けに特別に構成されたH20チップに対する強い需要が見られると述べています。このH20チップの需要は予想をはるかに上回っており、今年は90億ドルから120億ドルの売上増に貢献する可能性があるとヴィン氏は予想しています。

さらに今年以降についてヴィン氏は、2つのB200 ブラックウェル GPUを1つのGrace CPUに接続するGB200を使ったサーバー構成は、2025年には1400億ドルもの売上を占める可能性があると見ています。

「我々は、GB200が主流になるとの期待を聞いて驚いた…すべての主要なハイパースケーラーにおけるバックログは、ASP(平均販売価格)が150万~200万ドルのGB200サーバーラック6万~7万台の需要を示している」と同氏は書いています。

ヴィン氏は、エヌビディアの目標株価を1,100ドルから1,200ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」の格付けを維持しています。

エヌビディアの将来性

エヌビディアの株価は、今年に入ってから76%の上昇を記録しており、S&P500種株価指数の9%あまりの上昇率を大きく上回っています。エヌビディアは現在、AI技術を中心とした成長戦略で市場の注目を集めており、特に、GB200サーバーの可能性に関する業界の期待は高く、これが「利益と収益のモンスター」になる可能性があるとも言われています。

まとめ

エヌビディアの株価は、短期的には変動するかもしれませんが、長期的な視点では明るい将来が期待されます。同社の技術は、AI分野での進化と共にさらに重要性を増しており、これが収益増加への大きな貢献につながると予想されます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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