ウェスタン・デジタル:メモリ市場の復調でアナリストが目標価格を大幅に引き上げ

  • 2024年4月6日
  • 2024年4月6日
  • BS余話

ウェスタン・デジタル(WDC)の株価は、市場のメモリ需要と同社の価格決定力に対する楽観的な見解を背景に、ローゼンブラット証券のアナリストによる格上げの影響を受け、4月5日に3%近く上昇しました。

アナリストのケビン・キャシディ氏は、同社の格付けを「買い」へと引き上げ、目標株価を65ドルから115ドルへと大幅に引き上げました。これは4日の終値から見て約63%の上昇ポテンシャルがあることを示唆しています。

キャシディ氏は、パソコンに使われる重要なチップであるNANDフラッシュメモリーの平均契約価格が、第2四半期に前四半期比で約15%上昇することを示唆する業界データを引用しています。この価格上昇は、需要の増加、在庫の少なさ、そして業界が供給過剰に陥っていないという事実の組み合わせによるものと同氏は見ています。

「我々は、今後4四半期にわたってNANDフラッシュの平均販売価格(ASP)の予測を引き上げており、NANDフラッシュの需要は価格弾力性があると引き続き見ている」とキャシディ氏は述べています。

市場のアナリストたちは、ウェスタン・デジタルに対して強気の姿勢を強めています。ファクトセットによる調査では、同社をカバーする25人のアナリストのうち17人が「買い」と評価しており、これは昨年の13人から大幅に増加しています。

さらに、エバコアISIのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は3月にウェスタン・デジタルのカバレッジを「アウトパフォーム」で開始し、目標株価を80ドルに設定しました。ダリヤナニ氏は、「同社は予想を大幅に上振れさせる追い風が多数吹いており、アウトパフォームするユニークなポジションにある」と述べています。

そして、モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョセフ・ムーア氏は1月にこの銘柄を最有力候補に挙げ、ウェスタン・デジタルの長期的な成長ポテンシャルに注目しています。

*過去記事「エヌビディアに変わる新星? ウェスタン・デジタル株に注目

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