データ分析の専門企業パランティア・テクノロジーズ(PLTR)とクラウドコンピューティングの巨人オラクル(ORCL)が提携を発表しました。この発表を受け、パランティアの株価は4月4日の市場で一時、2.5%上昇しました。
パランティアのオラクル経由のソフトウェア提供
この新たな提携により、パランティアはオラクルのクラウドプラットフォームを通じて、同社の革新的なソフトウェアを提供します。これは、人工知能ソフトウェアに対する大企業の関心が高まっていることを示す、両社にとっての戦略的な提携です。
オラクル・クラウド・インフラストラクチャの成長
オラクルは、オラクル・クラウド・インフラストラクチャ部門において、過去数四半期にわたり強力な成長を遂げており、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)という米国の3大クラウドプロバイダーに次ぐポジションを構築しています。
パランティアのAIプラットフォーム戦略
パランティアは昨年、AIP(Artificial Intelligence Platform)を立ち上げ、AI企業向けソフトウェア市場に新たに参入しました。今回の提携により、パランティアは企業のデータ分析アプリケーションのための同社のソフトウェア・プラットフォームであるファウンドリーを実行しているワークロードの一部を、初めてオラクル・クラウドに移行し、同社のGothamソフトウェア(政府機関向け)とAIソフトウェアをオラクルのクラウド上で「展開可能」にします。これにより、顧客はデータの価値を最大化し、効率性を高め、規制やセキュリティのニーズに対応することが可能になります。
西側諸国の利益と制度を守る
パランティアのジョシュ・ハリス上級副社長は、この提携は「世界中の西側諸国の利益と制度を守ること」に専念しているものだと述べています。そして、「オラクル・クラウド・インフラストラクチャーのユニークな能力は、顧客が規制、パフォーマンス、セキュリティのニーズを満たすのを支援することで、我々の影響力を高め、グローバルな顧客がクラウドとAIのメリットをフルに享受できるよう支援する」としています。
まとめ
パランティアとオラクルの提携は、人工知能とクラウドコンピューティングの未来における新たな一歩を示しています。この提携により、技術の力を活用して、企業や政府機関が直面する課題に対処し、新たな機会を創出することが期待されます。
*過去記事はこちら パランティア PLTR