テスラが直面する複数の課題:納車台数減少から見える将来像

テスラ(TSLA)は2024年1月〜3月期における納車台数の低下に直面しており、その数値は市場予想を大きく下回り、前年同期比で約9%の減少を示しています。38万7000台弱というの納車の数字は、「衝撃的な失望」や「大失敗」といった厳しい評価を受けています。この背景には、生産ボトルネックや需要の低迷など、複数の要因が指摘されています。

テスラが直面する課題

エマニュエル・ロズナー氏(ドイツ銀行アナリスト)の分析によれば、納車と生産のギャップから約4万6000台の在庫増が発生しており、これは深刻な需要の問題を示唆しています。テスラは自ら、成長の波の間に立ち往生している状況を認識しており、新しい低価格モデル(モデル2)の開発が期待されていますが、これが市場に出るのは早くても2025年後半となりそうです。

イーロン・マスクCEOの役割

イーロン・マスクCEOは、テスラ社外でのAI企業設立や報酬問題、法人設立の動きなど、さまざまな活動で忙しい一方で、テスラの経営においても重要な役割を果たしています。市場は同氏に対し、テスラのビジネスにもっと集中し、投資家の信頼を回復することを望んでいます。

広告と価格戦略

テスラはこれまで広告に頼らずに製品を売ってきましたが、EV市場の成熟と競争の激化に伴い、この戦略の見直しが必要になっています。値下げ策は販売を促進するものの、大幅な値下げは収益に影響を及ぼし、テスラの経済基盤を揺るがしています。

株価の現状と見通し

テスラの株価は2024年の推定利益の60倍近くと高い評価を受けていますが、現在の不安定な状況が続けば、さらなる下落のリスクがあります。テスラ株は今年に入り既に33%の下落を記録しており、さらに下落する可能性が指摘されています。投資家や分析家は、テスラが正しい戦略を取り、市場の信頼を取り戻せるか注目しています。

まとめ

テスラは多くの課題に直面しており、これらを乗り越えるためには、イーロン・マスクCEOのリーダーシップ、戦略の見直し、そして市場とのコミュニケーションが鍵となります。テスラがこのターニングポイントを乗り越え、再び成長軌道に乗ることができるかは、今後の動向によりますが、変革と適応の重要性が再認識されています。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG