エヌビディア(NVDA)株は4月2日、一時3%安を記録しました。その後持ち直し、終値は1%安の894.52ドルとなっています。この動きは、AI(人工知能)半導体に対する強い需要が背景にあるにもかかわらず見られたものです。この下落は、長期金利が高水準に達したことと、年初来で80%高と急騰して来たことに伴う利益確定売りが一因と見られています。
オッペンハイマーのアナリスト、リック・シェーファー氏によると、エヌビディアのフラッグシップAIチップであるH100とH200に対する需要は供給を上回り、年末までその状況が続くと予想されます。
同氏の分析によれば、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)のリードタイム(発注から納品までの期間)は、ピーク時の40~50週間から30週間未満に短縮されています。
このことは、エヌビディアの次世代チップ、ブラックウェルのリリース前に注文が減少することへの懸念がないことを示唆しています。エヌビディアが今年出荷するGPUは400万個程度になるとシェーファー氏は予想しています。
米国債利回りが数ヶ月ぶりの高水準に達したことで、エヌビディアだけでなく、同業他社も影響を受けています。4月2日の市場でアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は2.5%下落し、インテル(INTC)は1.3%下落しました。
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