エヌビディアの今の株価は割安?アナリストが見る34%上昇の可能性

エヌビディア(NVDA)に対して超強気派のひとりであるアナリストが同社株には34%の上昇余地があり、急成長する人工知能のトレンドに乗るには「割安」だとの考えを示しました。

トゥルイスト証券のウィリアム・スタイン氏は3月18日付けの顧客向けメモで、エヌビディアを純粋なAI企業と位置づけ、その成功はチップ技術だけでなく、既存のエコシステム、そしてソフトウェアやサービスへの巨額投資によるものだと分析しています。同氏は、エヌビディア株の目標価格を911ドルから1177ドルに大幅に引き上げ、同社のAIトレンドへの貢献と市場でのリーダー的地位を高く評価しています。

株価は割安

スタイン氏はエヌビディア株は割高ではないとし、同社が「いろいろなことをやっている」ことを評価。「NVDAが割高だと考えている投資家は、このことを考慮すべきだ。この倍率は、エヌビディアの過去の評価レンジの下限であり、高成長チップの同業他社と比べてもかなりのディスカウントであるため、割安と判断した」と述べています。

また、エヌビディアが2022年から2025年にかけて年平均100%以上の売上成長を遂げる可能性があることを考えても、この倍率は割安であるとも指摘しています。

データセンターからエッジAIまで、多角的な成長機会

エヌビディアはデータセンターへの投資だけでなく、「エッジ」でのAI活用にも注目しています。エッジAIコンピュートは、多様なデバイスやアプリケーションでの高速かつ安全なAI推論を可能にし、市場規模は810億ドルにも及ぶとスタイン氏は予測しています。エヌビディアはこの市場で重要な役割を果たすと見られており、テスラ(TSLA)、アーム・ホールディングス(ARM)、クアルコム(QCOM)など他の企業もこの成長から恩恵を受ける可能性があります。

AI製品ロードマップ、バリューチェーン全体の支配を目指す

エヌビディアのAI製品ロードマップは、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)を超えて、バリューチェーン全体をカバーすることに焦点を当てています。HSBCのアナリスト、フランク・リー氏もこの点を評価し、エヌビディアの目標株価を880ドルから1050ドルに引き上げました。

まとめ

エヌビディアは、AIの急速な進展という時代の波に乗り、その技術力とイノベーションにより、市場でのリーダー的地位を確立しています。アナリストたちの見方を踏まえると、エヌビディア株は現在の評価レンジ内で割安であり、将来的な成長潜在力を考えると投資の適切な機会を提供していると言えます。AI技術の発展と共に、エヌビディアの戦略的な取り組みはその価値をさらに高め、投資家にとって魅力的な選択肢となり得ます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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