スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)は、今年に入ってから株価が300%も上昇し、その輝かしいパフォーマンスで市場を驚かせています。しかし、この急激な上昇にも関わらず、ウォール街の多くのアナリストが設定する目標株価は、この急騰に追いついていない状況が見られます。
現在のウォール街の目標株価
ファクトセットによると、1000ドルを超える目標株価を設定しているアナリストはわずか二人だけですが、スーパーマイクロ株は3月13日の終値で1188ドルを記録しました。同株をカバーしている15人のアナリストの中で11人が強気の評価をしていますが、それでも目標株価は現在の株価に追いついていません。
BofA証券のアナリストからのポジティブな評価
BofA証券のアナリスト、ルプル・バタチャリヤ氏は、顧客向けの最新メモで、「買い」の格付けを維持しつつ、目標株価を1040ドルから1280ドルに引き上げました。この新しい目標株価は、現在の水準から8%あまりの上昇の余地があることを意味します。
スーパーマイクロのビジネスチャンスと競争優位性
バタチャリヤ氏は、スーパーマイクロが成長するAIサーバー市場から利益を得るのに有利な立場にあると指摘しています。同社はビルディング・ブロック・アーキテクチャや液冷技術など、競争上の優位性を持っています。これらの技術は、AIのユースケースで必要とされる集中的なパワーを考えると、特に有用です。
スーパーマイクロの財務戦略
また、スーパーマイクロは最近、転換社債型新株予約権付社債を発行しました。この転換社債は有利子ではないため、同社は運転資金と事業拡大のための資金を、年間支払利息を増やすことなく調達できました。
引き続き期待される売上成長
バタチャリヤ氏は、人工知能(AI)、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、バイデータ分析などの分野でのサーバー需要が高まっていることから、スーパーマイクロの売上成長が引き続き期待できると述べています。
まとめ
スーパーマイクロは、その革新的な技術と戦略的な財務戦略によって、ウォール街の注目を集めています。このようなポジティブな展開は、投資家にとってこの株式への関心をさらに高めるもにとなると予想されます。バタチャリヤ氏のようなウォール街のアナリストからの強気の評価は、今後もスーパーマイクロ株に対する信頼を強化することになります。
*過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI