2月16日の米国市場は弱含みでスタートしていますが、そんな中で前日1.7%の下落を見せたエヌビディア(NVDA)の株価がプラス圏に踏みとどまって堅調に推移しています。その理由は、この日、二人のアナリストがエヌビディア株に対する強気な見方を示したことによります。
ウェドブッシュのアナリスト、マット・ブライソン氏は、エヌビディアの目標株価を600ドルから800ドルに引き上げ、「アウトパフォーム」の格付けを維持しました。この新しい目標株価は、エヌビディアの2026会計年度の一株当たり予想利益の33倍の株価収益倍率に基づいています。ブライソン氏の見解は、エヌビディアの強力なグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)が、今後もAI分野での需要を牽引し続けるという信頼に基づいています。
オッペンハイマーのリック・シェーファー氏も、目標株価を650ドルから850ドルに引き上げ、楽観的な見方を共有しています。シェーファー氏は、特にエヌビディアのデータセンター売上が前期比22%増になると予想しており、生成AI、データセンター/AIアクセラレーター、自律走行車など、エヌビディアの成長を後押しする構造的な追い風が存在すると指摘しています。
来週2月21日に1月期決算の発表を控えるエヌビディア。15日の下落は一時的なもので、決算内容への期待は高まるばかりのようです。
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