スノーフレーク:AIブームの恩恵を受ける株式の魅力とリスク

スノーフレーク(SNOW)の株価が、2024年に入ってから既に16%の上昇を記録し、10月下旬からは約70%近くも急騰して約2年ぶりの高水準に達しました。この驚異的なパフォーマンスは、市場の注目を集めています。しかし、HSBCグローバル・リサーチの米国テクノロジー・リサーチ・ヘッド、スティーブン・バーシー氏は、そろそろ利食いの時期だと考え、スノーフレーク株の格付けを「買い」から「ホールド」に引き下げました。それでも業績予想の上昇を反映して、目標株価は212ドルから214ドルに引き上げられています。

スノーフレークの魅力とは?

クラウドベースのデータウェアハウスソフトウェアを提供するスノーフレークは、企業の人工知能(AI)トレンドの受益者として広く認識されています。その「強力なファンダメンタルズ」によって、調整後の1株当たり利益が2028年まで年複利47%で増加するとバーシー氏は予想しており、この成長の原動力は30%の売上成長と14ポイントの非GAAPベースの営業利益率の改善と見込まれています。

短期的な懸念と長期的な見通し

バーシー氏は、「顧客が人工知能の採用を拡大するにつれて、消費動向はさらに改善すると予想している」と述べています。短期的には新製品の投入によるマージンの圧迫が続くかもしれないものの、時間の経過とともにマージンは大幅に改善するとの見方を示しています。

バリュエーションに関する懸念

一方で、スノーフレークのバリュエーションには懸念があります。株価は2024年の1株当たり利益予想の187倍という、平均的なエンタープライズ・ソフトウェア企業の約6倍の倍率で取引されています。バーシー氏は、スノーフレークが2026年度までGAAPベースで赤字を計上し続け、2027年度には黒字に転じると指摘していますが、「この株は、もはや魅力的なリスクとリターンのトレードオフを提供しない」と結論付けています。

まとめ

スノーフレークの株価は、AIとクラウドの急速な進展を背景に著しい成長を遂げています。しかし、その高いバリュエーションと短期的な利益圧迫の懸念は、投資家にとって重要なポイントです。長期的な成長の潜在性は依然として高いものの、現在の価格水準では、慎重なアプローチが求められています。投資判断を下す際には、これらの要因を総合的に評価することが重要です。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

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