過去1年間に720%近くという驚異的な急騰を遂げているスーパー・マイクロ・コンピュータ（SMCI）の株価。その勢いは止まるところを知らない状況ですが、この動きの背景には、同社幹部による大量の株式購入があり、市場に強力な信頼のシグナルを送ったことがあるようです。
2月5日に公開された証券取引委員会への提出書類によると、同社取締役のフレッド・チャン氏が先週、スーパーマイクロ株2000株を1株568ドルを購入したとのこと。同氏は公開市場での取引に114万ドルを費やしました。
フレッド・チャン氏の大胆な投資
100万ドル以上を支払って自社株を購入したチャン氏。この行動は、同氏がスーパーマイクロの将来性をいかに強く信じているかを示しています。3年以上にわたってこのストレージ・サーバー会社の取締役を務める同氏は、現在2800万ドル以上の価値がある42,917株を保有しています。
スーパーマイクロの業績と市場の反応
スーパーマイクロは、エヌビディア（NVDA）とのパートナーシップを背景に、事業の勢いが強まっています。最近の四半期では売上が2倍に増加し、人工知能（AI）への関心の高まりを受けて、今四半期の売上は3倍に達するとの予測が出ています。CEOのチャールズ・リャン氏は、「顧客獲得と需要の加速」と「AIブームが数四半期にわたって続く」との見解を示しました。
株式市場における異なる動き
チャン氏が株を購入している一方で、同じ取締役のダニエル・フェアファクス氏は先週、300株を1株540ドルで売却しました。この取引により、フェアファクス氏のスーパーマイクロに対するポジションは約1,300万ドルの価値がある20,087株になりました。
スーパーマイクロの将来性
スーパーマイクロは、AIとデータセンターの需要が高まる中で、その業績と株価が注目を集めています。取締役による自社株式の購入と売却は、市場にさまざまな信号を送り、投資家にとって重要な指標となります。このような動きがスーパーマイクロの株価にどのような影響を与えるのか、引き続き注目が集まっています。
＊過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI