パランティア・テクノロジーズ(PLTR)が2月5日のマーケット終了後に発表した第4四半期の業績は、市場予想を上回るもので、同社の株価は時間外取引で大幅に上昇しました。米国東部時間4:30PM現在で13.8%高の19ドルと高騰しています。
第4四半期の業績ハイライト
- 売上高の増加: パランティアの第4四半期の売上高は6億800万ドルに達し、前年同期比で20%の増加を記録しました。これはウォール街の予想6億300万ドルを上回るもので、第3四半期の17%増に続く強い成長を示しています。
- 調整後EPSの安定: 一株当たり利益は8セントで、アナリストのコンセンサス予想と一致しました。
- 商業部門の躍進: 民間企業向けの商業ビジネスの売上高は2億8,400万ドルに達し、前年同期比で32%の増加を達成しました。特に注目すべきは、米国内の商業ビジネスが70%増と大幅に伸びたことです。
投資家にとっての意味
パランティアの業績は、同社が商業ビジネス市場での地位を確固たるものにしていることを示しています。特に、AI技術の進歩とそのプラットフォームへの需要の増加は、今後も成長の強力な推進力になると予想されます。また、政府機関向けの売上が予想を若干下回ったにもかかわらず、商業部門の強いパフォーマンスがこれを補っており、パランティアの事業モデルの多様性と強靭さを示しています。
地政学的状況と将来の展望
アレックス・カープCEOは、現在の地政学的状況が長期的にパランティアに利益をもたらすだろうと述べています。特に、中東の不安定さや米中関係の対立など、世界的な緊張が高まっている中で、パランティアの技術は政府機関にとってますます重要になっていきます。
3月期についてパランティアは売上高は6億1200万ドル〜6億1600万ドルで、ウォール街のコンセンサス予想である6億1700万ドルにはわずかに届かないと見ています。一方で調整後の営業利益は1億9600万ドル〜2億ドルで、コンセンサス予想の1億7200万ドルを上回ると見ています。
2024年通期の展望について、パランティアは売上高を26億5200万ドル〜26億6800万ドルと予想しており、アナリスト予想の26億4300万ドルを上回る成長を見込んでいます。通期の調整後営業利益は8億3,400万ドル〜8億5,000万ドルで、コンセンサスの7億4,700万ドルを上回ると見ています。また、2024年の調整後フリーキャッシュフローをコンセンサス予想の6億5800万ドルを上回る8億ドル〜10億ドルと予想しています。
これらの指標は、パランティアが持続可能な成長軌道にあることを示しており、投資家にとって魅力的な投資機会を提供しています。
まとめ
パランティア・テクノロジーズは、第4四半期に印象的な成長を達成し、特に商業ビジネス部門からの強い需要に支えられています。地政学的な不確実性の中でも、同社の技術はますます重要性を増しており、長期的な成長の潜在力を秘めています。
*過去記事はこちら パランティア PLTR