メタ・プラットフォームズ(META)が人工知能(AI)に対するその支出を大幅に増加させている中、エヌビディア(NVDA)はこの動きの「明らかな受益者」として浮上しています。メタは2024年、300億ドルから370億ドルの範囲での設備投資を計画しており、これは次世代の基礎研究と製品開発に欠かせない資金であることが示されています。この動向は、エヌビディアの株価にも好影響を与え、投資家にとって注目のポイントとなっています。
メタの支出がもたらす業界全体への影響
ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アーロン・レイカーズ氏は、メタによるこのような大規模なAI支出計画が公表されたことで、エヌビディアが今後も業績を伸ばし続けることに「ますます確信」を持っていると述べています。メタが2024年以降の設備投資計画については触れなかったものの、将来のAIモデルの訓練と運用が更に計算集約型になることが予想されるため、この分野でのリーダーシップを維持するためのエヌビディアのポジションは非常に強いものとなりそうです。
市場の反応
2月2日の市場でメタの株価は22%の急騰を見せ、エヌビディアもまた5%の上昇となって、史上最高値を更新する勢いを見せています。これは、メタのAIへの投資が市場全体にポジティブな影響を与え、特にエヌビディアを含むテクノロジー関連株に大きな恩恵をもたらしていることを示しています。
他の受益企業
レイカーズ氏によると、メタのAI支出から恩恵を受けるのはエヌビディアだけではありません。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、ピュア・ストレージ(PSTG)なども、この支出増による恩恵を受けると見ています。
メタはAMDのAIアクセラレーターを導入しており、アリスタはメタがバックエンドのAIファブリックにイーサネットを採用したことによる恩恵を受けています。そして、ピュア・ストレージはメタのフラッシュサプライヤーとなっています。
まとめ
メタ・プラットフォームズのAIへの支出急増は、エヌビディアをはじめとするテクノロジー企業にとって大きなチャンスをもたらしています。これらの企業は、AI時代の到来とともに、その能力と市場での立場をさらに強化することが期待されます。投資家にとっては、このような動向を密接に追跡し、将来の成長機会を見極めることが重要です。
*過去記事 メタ・プラットフォームズ エヌビディアNVDA