スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)は、1月29日に発表した第2四半期決算において、AI半導体とハードウェアへの強い需要により、驚異的な成果を上げ、楽観的な売上高予測を示しました。この結果は、関連企業であるエヌビディア(NVDA)にとっても好材料となる可能性があります。
スーパー・マイクロ・コンピュータの業績と市場への影響
スーパーマイクロは、データセンター向けの高性能AIサーバーを製造する独立系メーカーです。同社は第2四半期の業績で、ウォールストリートの期待を大幅に上回る業績を報告しました。特に注目すべきは、同社がエヌビディアとの密接なパートナーシップを通じてグラフィックス処理ユニット(GPU)の供給を行っている点です。
同社は、2024会計年度の第2四半期に当たる12月期3ヵ月間において売上36億6000万ドルに対し、1株当たり5.59ドルの利益を計上しました。ファクトセットが調査したアナリストの予想では、売上高28億9000万ドルで1株当たり利益は5.16ドルでした。
同社の今後の見通しはさらに良いものでした。スーパーマイクロは2024年度の売上高ガイダンスを引き上げ、6月末までの1年間の売上高を143億ドル〜147億ドルと予想し、従来予想の100億ドル〜110億ドルを大幅に上回りました。これは、AI技術の普及がビジネスの成長を後押ししている明確な証拠です。
エヌビディアにとってのポジティブなサイン
スーパーマイクロの成功は、エヌビディアにとっても重要な意味を持ちます。エヌビディアは、AI技術におけるGPUの重要なプロバイダーであり、スーパーマイクロの需要増加はエヌビディアにもプラスの影響を与える可能性があります。
AI市場の拡大と将来の見通し
AI技術の市場は急速に拡大しており、この分野における企業の需要は強いままです。スーパーマイクロのCEOであるチャールズ・リャン氏は、新しいパートナーの獲得と現在のエンドユーザーからの需要増加を強調しています。これは、AI技術の成長が持続的であり、今後も続く可能性が高いことを示しています。
まとめ
スーパーマイクロの成功は、AI半導体とハードウェア市場の健全な成長を示し、関連企業にとっても肯定的なサインです。エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアン氏も、人工知能向けGPUに対する需要の強さを確認しており、この業界は今後も益々の成長が期待されます。
*過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI