IBMは1月24日のマーケット終了後、第4四半期決算を発表しました。
第4四半期決算の概要
IBMの第4四半期の決算は複雑な結果を示しました。ソフトウェア部門とコンサルティング部門の成長が市場予想を下回った一方で、メインフレーム事業の好調さが目立ちました。
- 売上高: IBMの売上は174億ドルで、前年比4%増加し、173億ドルの市場予想を上回りました。
- ソフトウェア収入: 75億ドルで3%増加しましたが、市場予想の77億ドルには達しませんでした。
- コンサルティング収入: 50億ドルで、5.8%増加しましたが、こちらも市場予想の51億ドルを下回りました。
特に注目されるのは、IBMのインフラ事業での成長です。メインフレーム事業の8%の増加が大きく寄与し、46億ドルの売上を記録しました。
IBMのポジティブな展望とAI事業
IBMのCEO、アルビンド・クリシュナ氏は、同社の長期的な成長戦略に自信を示しています。特に、IBMがAIソフトウェアとサービス事業に注力していることが強調されました。
- AI事業: WatsonXや他の生成AIオファリングが注目され、第4四半期のビジネスブックは前期比で倍増しました。
- フリーキャッシュフロー: 通年で112億ドルを記録し、目標の105億ドルを上回りました。
2024年の見通し
2024年の販売動向について、IBMは堅実なガイダンスを提供しています。1桁台半ばの売上成長が見込まれており、これが5%を意味する場合、売上高は約650億ドルになると予想されます。
株価の動向
IBMの株価は、決算発表後の時間外取引で8%高と大きく上昇しています。同社の株価は年初来で6%以上、過去3ヶ月で26%以上の上昇を見せていました。この動きは、IBMの長期的なポテンシャルと市場でのポジショニングを反映していると言えます。
まとめ
IBMの第4四半期決算は一部で予想を下回る結果となりましたが、全体的には明るい見通しを示しています。特に、AI事業の成長が注目され、今後の成長に大きな期待が寄せられています。
*過去記事はこちら IBM