米国の株式市場は、2024年に入っても引き続き活況を呈しています。特に、S&P500種株価指数が史上最高値を更新し続ける中、メガキャップ・テクノロジー株が市場の主導権を奪還しています。
マグニフィセント・セブンの圧倒的成長
ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、2024年の年初来、いわゆる「マグニフィセント・セブン(M7)」の時価総額は合計で5,407億ドルに達しています。M7にはエヌビディア(NVDA)など、株価が25%近く上昇した企業も含まれており、市場の注目を集めています。
ビッグ・テックの持続的な復活の背景
では、なぜこのようにビッグ・テック株が持続的な復活を遂げているのでしょうか?インフラストラクチャー・キャピタル・アドバイザーズのCEO、ジェイ・ハットフィールド氏によると、ハイテク株は金利上昇や積極的な金利引き下げの期待の中でアウトパフォームする傾向があります。これは、大手ハイテク企業の低い負債水準、安定したキャッシュフロー、およびトレンドを上回る収益成長率によるものです。
人工知能(AI)への注目
年明け以降、特にエヌビディアとマイクロソフト(MSFT)がAIに注目する投資家の関心を集めています。これらの企業は、AIブームの事実上のリーダーとして市場から高い評価を受けています。
メガキャップ・テクノロジー株の今後の動向
市場の他のセクターが上昇を維持するのに苦労している中、メガキャップ・テクノロジー株のリターンは依然として強いままです。ただM7の全ての企業に当てはまるわけではなく、テスラ (TSLA)やアップル(AAPL)などは年明け以降のトレンドに出遅れています。それでも、エヌビディアのような半導体関連株は、台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング(TSM)が決算報告で明らかにした強力なガイダンスとバラ色の数字に後押しされ、勢いを得ています。
投資家へのアドバイス
ハットフィールド氏が現在推奨しているのは、M7からテスラとアップルを除いた「ファビュラス・ファイブ」。エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(META)の5銘柄が現時点ではお勧めであるとしています。
これら5銘柄に、ブロードコム(AVGO)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) といったAI関連銘柄を加え、AIというテーマに特化したバスケットにまとめるのが良いだろう、とハットフィールド氏は述べています。