サイバーセキュリティのリーダーであるクラウドストライク・ホールディングス （CRWD）の株価が、モルガン・スタンレーのアナリスト、ハムザ・フォッダーワラ氏による目標株価の大幅引き上げを受けて急騰しました。フォッダーワラ氏は、クラウドストライクの目標株価を203ドルから304ドルへと50％以上引き上げました。これは1月9日の終値261.28ドルから16％の上昇の余地があることを意味します。
この引き上げの背景には、加速するサイバー攻撃、新製品の投入、そして生成AIの追い風があります。昨年は特にサイバー攻撃が急増し、多くの企業がこの問題に直面しました。クロロックス （CLX）、アルファベット（GOOGL）、MGMリゾーツ・インターナショナル （MGM）、シーザーズ・エンターテインメント （CZR）など、大手企業が2023年に攻撃のターゲットとなりました。
フォッダーワラ氏によれば、ランサムウェアの攻撃は昨年70%以上増加し、クラウドストライクのインシデントレスポンス（事故対応）およびエンドポイントセキュリティサービスへの需要が高まっています。同社は、こうした侵害の防止と対処を支援することで知られており、セキュリティ業界でのその地位はますます確固たるものになっています。
フォッダーワラ氏だけでなく、他のアナリストもクラウドストライクに対して楽観的です。オッペンハイマーのイッタイ・キドロン氏は、2024年のトップピックとしてこの銘柄を挙げ、目標株価を300ドルと評価しています。キドロン氏は、最近の顕著なセキュリティ侵害事件が、企業にサイバーセキュリティ投資の優先順位を見直させると指摘しています。
サイバーセキュリティは今日のデジタル時代において重要なテーマであり、クラウドストライクのような企業はこの分野で重要な役割を果たしています。モルガン・スタンレーとオッペンハイマーのような著名な会社からの強い支持は、この業界の将来に対する明るい見通しを示しています。
＊過去記事はこちら クラウドストライク CRWD