セールスフォース(CRM)とマイクロソフト(MSFT)の今後の株価動向について、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイケル・ターリン氏が意見を述べています。
セールスフォースの株価評価と展望
- 成長の余地に関する懸念: ターリン氏は、セールスフォースの株価が顧客支出の改善から恩恵を受け続けると予測しつつ、株価に成長の余地がほとんど残されていないと指摘しています。
- 格付けの変更: 同氏は格付けを「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げましたが、目標株価は280ドルで変わらずです。
- 業績と市場反応: 第3四半期の決算では、コスト削減と売上高の増加が発表され、ウォール街の予想を上回る業績ガイダンスが提供されました。
マイクロソフトの株価評価と展望
- トップピックに選出: ターリン氏はマイクロソフトを2024年のトップ・ソフトウェア・ピックに選出し、格付けは「オーバーウエイト」、目標株価を425ドルに設定しました。
- 業績と成長の可能性: マイクロソフトはIT予算と支出の広範な改善から最も恩恵を受けると見られており、株価は今年57%上昇しました。
投資家へのアドバイス
- セールスフォースの現状: ターリン氏は、今年の株価の上昇率が100%近くとナスダック指数の43%を大きく上回っているセールスフォースに対し、現時点での投資は慎重に行うべきだとアドバイスしています。
- マイクロソフトへの関心: 一方で、マイクロソフトには引き続き投資することが推奨されており、その将来性が高く評価されています。
総合的な見通し
- セールスフォースの一時的な停滞: セールスフォースの株価は現在一時的に停滞している可能性がありますが、将来的には顧客支出の増加により再び成長する余地があるとターリン氏は見ています。
- マイクロソフトの堅調な成長: マイクロソフトはIT業界での広範な成長と自社の戦略的なポジショニングにより、引き続き堅調な成長が見込まれるとターリン氏は評価しています。