2024年は非伝統的な投資戦略を採用する絶好のチャンスとなりそうです。狙い目は、世界でも特に注目される株式の一つ、アマゾン・ドットコム（AMZN）です。ウォール・ストリートの57人のアナリスト中56人がアマゾン株の「買い」を推奨し、残りの1人は「ホールド」を推奨しています。過去10年で株価は7倍に増加し、今年だけで75%の上昇を遂げています。しかし、アマゾンの現在の株価は、年間予想フリーキャッシュフローの40倍と、S&P 500の平均25倍を超える高い評価です。
逆張り投資家の視点：アマゾンへの投資
一般的なアドバイス「群衆から離れろ」、「過去のパフォーマンスを追いかけるな」、「安く買え」とは反対に、アマゾンへの投資を推奨することは、ダブル・コントラリアン、いわゆる逆張り投資家の考え方になります。アマゾンが2024年になぜ良いパフォーマンスを続ける可能性があるのか、その将来性を見てみましょう。
アマゾンの将来性
アマゾンは1.5兆ドルの市場価値を持ち、依然として成長を続けています。J.P. モルガン（JPM）によると、為替の影響を除いた来年の全体的な売上成長は13%になると予測されています。この成長は、AWS（アマゾン ウェブ サービス）とオンライン小売からの売上によるものです。
2019年に25億ドル以上のフリーキャッシュフローを生み出したアマゾンは、その後、プライム配送の効率化やクラウドインフラの拡張に向けて莫大な投資を行いました。これにより、資本支出は増加し、過去2年間のフリーキャッシュフローはマイナスに転じました。しかし、今後の見通しは明るく、JPMは来年のフリーキャッシュフローが53億ドルになると見ています。
投資家は、アマゾンの持続的な売上成長と利益率の改善の機会に注目すべきです。ITの90%がまだオンプレミスで処理されており、クラウドへの移行の余地は十分にあります。また、小売について、アマゾンのCEO、アンディ・ジャシー氏は「コストと速度を改善するアイデアにはまだ長い道のりがある」と述べています。
アマゾン株の将来価値
将来的には、アマゾンはマイクロソフト（MSFT）やアップル（AAPL）、石油価格に影響されるサウジアラビアの石油企業と肩を並べ、世界で最もキャッシュを生み出す企業の一つになるかもしれません。アマゾンの株価は、これから訪れるフリーキャッシュの大波を考慮すると、見かけ上よりも安価であると考えられます。
まとめ
以上の分析から、アマゾン株は今後も高いパフォーマンスを維持する可能性が高いと言えます。投資家やインデックスファンド保有者にとって、アマゾンのような大手企業の迅速な成長は、今後のリターンに大きな影響を与えることになると予想されます。
＊過去記事はこちら アマゾン AMZN